NEWS & COLUMN

風林火山

コラム:2018/06/08

こんにちは。
コーチングオフィス エンの大石です。
いつもありがとうございます。

今日は6月8日。
例年、この日は関東・東海地方で梅雨入り宣言がされる日なのだそうです。

この時期、外出するのに手放せないのが、折り畳み傘ですね。
私は仕事柄、出張が多いため、特に折り畳み傘は常に持ち歩いています。

そんな折、ある方から折り畳み傘をプレゼントしていただきました。
その絶妙なタイミングとセンスの良さに、思わず気分も晴れやかになりました。
梅雨とはいえ、気持ちの持ち方次第、ということが言えそうですね。

さて、今日のタイトルにある「風林火山」。
戦国武将である武田信玄の軍旗として世に知られているところですが、
実は、この言葉の語源は『孫子』にあるということをご存知でしょうか。

以下、『孫子』(金谷治 訳注 岩波文庫)から、
その「風林火山」が用いられている箇所を抜粋したいと思います。



「故に其の疾(はや)きことは風の如く、其の徐(しずか)なることは林の如く、
侵掠(しんりゃく)することは火の如く、(中略)、動かざることは山の如く・・・」

風のように迅速に進み、林のように息をひそめて待機し、
火の燃えるように侵奪し、(中略)、山のようにどっしりと落ち着き・・・



この「風林火山」のくだりで『孫子』が言わんとしていることは何でしょうか?

中国古典の第一人者である守屋洋氏の言葉を借りると、
それは「作戦行動における『静』と『動』の対比である」と言っています。

すなわち、「守り(=静)についた時は、どっしりと腰を落として守り抜く、
いったん攻め(=動)に転じた時は、積極果敢に行動する」ということです。

ビジネスに置き換えて言うならば、好・不調の波がある中で、
好調の時にはその波に乗るべきであり、不調の時にはじっと我慢をして、
然るべき時に備えて力を蓄える、ということになるでしょうか。

これはビジネスに限らず、人生全般において言えることかもしれませんね。
実に深い!ですね。

自己開示

コラム:2018/06/01

こんにちは。
コーチングオフィス エンの大石です。
いつもありがとうございます。

今日から6月。
2018年の前半および四半期の最終月でもありますね。

今月は仕事に追われるだけでなく、各地で梅雨入りする時期でもあり、
総じて良い印象を持っている方は少ないのではないでしょうか。

実は私もサラリーマン時代はそんな印象を持っていました。
今は自営ですから、全然そんなことはないんですけどね。

・・・と、つい、自分の過去の話をしてしまいましたが、
経験談など、自分のことを話す行為を一般に「自己開示」と呼びます。

この「自己開示」については、これまでもコラムで何度も取り上げてきました。
これは、相手とコミュケーションをとる上で非常に有効な手段になるものであり、
私自身もコーチとして、その有効性を常々感じています。

そこで今日は、この「自己開示」の有効性について整理してみたいと思います。

***

①相手に安心感を与えることができる

自己開示により、相手に自分の人間性を理解させたり、共感を与えたりすることで、
相手に安心感を与えることができます。

②相手と信頼関係を築くことができる

上記①に関連しますが、相手に安心感を与えることにより、相手も自己開示しやすくなります。
結果的に相互理解が進み、お互いの間に信頼関係が醸成されます。

③自分自身の「あり方」を強化することができる

銀座コーチングスクール(GCS)では「自己基盤」と表現していますが、
これは、いわゆるその人の人間性や人間力みたいなものです。
自己開示することにより、自分を理解し、自分を認めることができるようになるため、
いわゆる「自分に自信がつく」状態になっていきます。

***

このように整理すると、コミュケーションをとる上で、
「自己開示」は行わない手はない、ということが言えそうです。
私自身も「自己開示」により、多くの場面を救われてきたという思いがあります。

あなたもぜひ"意図的に"使ってみてはいかがでしょうか。
ただし、これはあくまでコミュニケーションの手段に過ぎないので、
使うことありきにならないようご注意くださいね。

「治乱は数なり。勇怯は勢なり。彊弱は形なり。」

コラム:2018/05/25

こんにちは。
コーチングオフィス エンの大石です。
いつもありがとうございます。

ここ数日は、初夏を思わせるような好天が続いていますね。
仕事を休んで、思わず何処かに出掛けたくなります(笑)。

そんな中、先週は大阪で企業研修がありました。

約半年前にスタートした同企業のリーダーシップ研修は、
毎回1~2ヶ月の間隔で、ワークショップとフォローアップを繰り返しています。

そこには、同企業の若手幹部候補生が毎回数名集うのですが、
回を重ねるたびに、彼らの発言が「他人事」から「自分事」になり、
かつ、具体的な行動計画ができていることを嬉しく感じています。

さて、企業研修でも提供している「リーダーシップ」ですが、
今から約2500年前に書かれた『孫子』の中にも「あるべき姿」が書かれています。
例えば、今日ご紹介する「勢篇」では・・・(『孫子』金谷治 訳注 岩波文庫より)



「乱は治に生じ、怯(きょう)は勇に生じ、弱は彊(強)に生ず。
治乱は数なり。勇怯(ゆうきょう)は勢なり。彊弱は形なり。」

混乱は整治から生まれる。臆病は勇敢から生まれる。軟弱は剛強から生まれる。
[これらはそれぞれ同様しやすく、互いに移りやすいものである。そして、]
乱れるか治まるかは、部隊の編成(分数)の問題である。
臆病になるか勇敢になるかは、戦いの勢い(勢)の問題である。
弱くなるか強くなるかは、軍の態勢(形)の問題である。
[だから、数と勢いと形とに留意してこそ、治と勇と強とが得られる。] 



リーダーが難局にも動じないためには、以下のことに留意せよ、ということですね。

・数 - リーダーが組織における統制力を発揮すること
・勢 - 勢いに(良いムードの時はそれに)乗ること
・形 - 組織の態勢を築いて(整えて)おくこと

あなたには、これらがきちんと備わっていますか?

成果は使った時間に比例する

コラム:2018/05/18

こんにちは。
コーチングオフィス エンの大石です。
いつもありがとうございます。

5月も中旬を過ぎ、初夏を感じる季節になりましたね。
街を行きかうビジネスパーソンにも
クールビズ姿が目立つようになってきました。

そういえば、最近では「5月‐11月」の期間を
クールビスの期間としている会社もあるとか。

昔と比べたら、かなりクールビズの期間が長くなりましたね。
かくいう私も5月からクールビズスタイルで登壇しています(^_^;)。

その登壇先といえば、私の場合、銀座コーチングスクールのクラスや
研修先の企業が主な場所となるのですが、特に多いのが前者です。

立地やアクセスに恵まれていることもあり、おかげさまで
多くの受講者にご参加いただき、結果として売上も好調です。

そんな折、一部の方からこんな声も聞こえてきました。

「良い環境に恵まれていてうらやましい。」

・・・まあ、たしかに(^_^;)。

それはそれで否定しませんが、
(売上が好調なのは)本当にそれだけなのかな?
と、ふと考えたりします。

考えた結果、私なりに出した答えは・・・

成果は使った時間に比例する

私の場合、銀座コーチングスクールの仕事に多くの時間を費やしています。
仕事の中の割合としてもそうですが、極端に言えば、
人生の中の割合としてもそうだと言って良いかもしれません。

つまり、今の状況はその結果(成果)なのではないかな、ということです。

比べたら失礼かもしれませんが、一流とかプロフェッショナルとか
呼ばれる人達も、やはり相当の時間をその道に費やしていますよね。
それこそ「人生の一部」と言っていいぐらいに。

相手をうらやむ前に、環境のせいにする前に、
一度ご自身に問いかけてみてはどうでしょうか?

「今の仕事にどれだけの時間を使っていますか?」

「迂直の計」

コラム:2018/05/11

こんにちは。
コーチングオフィス エンの大石です。
いつもありがとうございます。

ゴールデンウィークから一週間が経過し、
世間もようやく平静を取り戻してきた感があります。

ゴールデンウィーク期間中、特に私は遠出することもなく、
むしろ、日頃外出が多いことにより滞りがちな企画業務や
事務処理などを自宅オフィスでせっせとこなしておりました。

と言っても、決して仕事漬けの毎日であったわけでもなく、
時に部屋の掃除や読書(まあ、ある意味、仕事なのですが)
などにも時間を費やして過ごしておりました。

読書に関しては、あらためて『孫子』を読む機会に触れたことにより、
これまでは何気なく見過ごしていた箇所に目が留まることも多かったように感じます。

例えば、今日ご紹介する『孫子』「軍争篇」にある以下の部分もそのひとつです。



「軍争の難きは、迂(う)を以て直と為し、患(かん)を以て利と為す」

軍争のむつかしいのは、廻り遠い道をまっすぐの近道にし、
害のあることを利益に転ずることである。



いわゆる「迂直の計」と言われるもので、現代風に解釈すると、

わざわざ回り道を迂回して敵に有利だと信じ込ませ、
敵より遅れて出発しながら先に到達する-すなわち、
迂回しておいて速やかに目的を達することである。

となります(守屋洋氏『「孫子の兵法」がわかる本』を参考にしています)。

さらに、これをビジネスに応用するならば、こんな解釈もできそうです。

交渉事や調整事など、自らの目的達成のためには、
正攻法だけでなく、時には「迂直の計」を使って、
「根回し」などの"寝技"を使うことも一考である。

そう言えば、20代の頃、よく先輩社員に言われました。

「自分の意向を通そうと思ったら、まずはキーパーソンに根回ししておけ」と(笑)。

「卒未だ親附せざるに而もこれを罰すれば、則ち服せず」

コラム:2018/04/27

こんにちは。
コーチングオフィス エンの大石です。
いつもありがとうございます。

4月も終盤。明日からゴールデンウィークに入りますね。
会社によっては9連休となるところも多いとか。
事業主の私にとってはうらやましい限りですが(笑)、
どうかこの期間にしっかり英気を養っていただきたいと思います。

さて、先回の『孫子』では、リーダーがメンバーに対して持つべき姿勢として、
「卒を視ること嬰児の如し」について触れました。
リーダーはメンバーに赤ん坊のように接する(=思いやりを持って接する)ことで、
そこに両者の信頼関係が生まれるという主旨でした。

今日はそのことに関連したことを、『孫子』「行軍篇」から紐解きたいと思います。



「卒未だ親附せざるに而もこれを罰すれば、則ち服せず。
服せざれば則ち用い難きなり。」

兵士たちがまだ[将軍に]親しみなついていないのに懲罰を行うと彼らは心服せず、
心服しないと働かせにくい。



人(メンバー)は、よく知らない人や好意的でない人に注意や指摘をされても、
心から尊敬して従うことは決してありません。
仮に従ったとしても、それは「面従腹背(めんじゅうふくはい)」ということでしょう。

繰り返しになりますが、相手(メンバー)を心服させるには、
まずは信頼関係を築くことにあります。先の「卒を視ること嬰児の如し」は、
そのためのリーダーが持つべき「心のあり方」であると言えるでしょう。

正解を求める若者たち

コラム:2018/04/20

こんにちは。
コーチングオフィス エンの大石です。
いつもありがとうございます。

先週のコラムの冒頭で、4月初旬に、ある企業主催の新人研修に
トレーナーとして立ち会ったことをお伝えしました。

今日のコラムでは、この時に新人たちに接していて、
私が感じたこと・気づいたことについてお話したいと思います。

この時の私の役回りは、ロールプレイング時などに、
見ていて気づいたことをフィードバックしたり、
受講者からの質問に答えたりする、というものでした。

受講者からの質問で感じたことは、多くの受講者が、

正解を求めたがる

傾向にあるということでした。
例えば、それは、こんな質問からも感じ取ることができました。

「研修では○○を推奨していますが、●●の場合はどうですか?
また、▲▲の場合はどうですか?」

この時、■■や▲▲は、まず起こりそうにないレアケースです。

私は、このレアケースに対する解答を、彼らはあらかじめ用意しておきたい、
用意することで安心しておきたいのだろうな、ということを感じたのです。

誤解を恐れずに言えば、彼らは、これまで答えが常に用意された環境で育ってきたため、
正解がないと不安になってしまう、いわゆる「マニュアル世代」なんだな、と感じました。

このような質問を何度も受けたので、終盤にはこんな回答をしました。
(決して怒ったりキレたりしたわけではありません 笑)

「起こる可能性の低いことをあれこれ考え、その答えを用意しておくよりも、
失敗を恐れず(=失敗しても良い)、まずは行動することを心掛けてみたら?」

質問をした受講者が、この答えに納得したかどうかはわかりません。
しかし、私が伝えたことは経験的に間違っていないと思っています。

続けて、彼らには、こんなエールを送りたいと思います。

「社会はね、正解はひとつでないことの方が多いんだよ。
行動した先に、きっと自分の納得する答えが見つかるものだよ。」

「卒を視ること嬰児の如し」

コラム:2018/04/13

こんにちは。
コーチングオフィス エンの大石です。
いつもありがとうございます。

4月に入り、すでに2週間が経過しようとしています。

私は4月初旬に新入社員のトレーナーとして、
ある企業主催の新人研修に立ち会うことができました。

期待と不安を抱えた彼らの表情を見ながら、
一方で私は、社会人の先輩としての立場から、
『孫子』「地形篇」にある一節を思い浮かべていました。



「卒を視ること嬰児(えいじ)の如し、故にこれと深谿(しんけい)に赴くべし。
卒を視ること愛子の如し、故にこれと惧(とも)に死すべし。」

[将軍が兵士を治めていくのに]兵士たちを赤ん坊のように見て
[万事に気をつけていたわって]いくと、それによって兵士たちといっしょに
深い谷底(危険な土地)にも行けるようになる。
兵士たちをかわいいわが子のように見て[深い愛情で接して]いくと、
それによって兵士たちと生死をともにできるようになる。



コラム『孫子』の回において、ここ2回程「将(=リーダー)」について触れていますが、
「卒を視ること嬰児(えいじ)の如し」は、まさに、リーダーがメンバーに対して
最初に持つべき姿勢なのかもしれません。

つまり、リーダーはメンバーに赤ん坊のように接する(=思いやりを持って接する)ことで、
そこに信頼関係が生まれ、彼らもやる気を出してくれる、と言えるのではないでしょうか。

「部下が言うことを聞かない」
「部下のやる気が感じられない」

と、もしあなたが嘆くのであれば、まずは、自分の部下に対して
「嬰児(えいじ)の如く」接することから始めてみても良いかもしれませんね。

もぐもぐタイムと『組織の成功循環モデル』

コラム:2018/04/06

こんにちは。
コーチングオフィス エンの大石です。
いつもありがとうございます。

新年度に入り、早くも一週間が経過しようとしていますね。
新しい環境に身を置かれた方々も、そろそろ落ち着かれた頃でしょうか。

私の場合、個人事業主として、普段はコーチングスクール運営や
パーソナルコーチング業に勤しんでいるわけですが、
この時期は、新人研修を始めとして研修関連の仕事が増えるため、
季節感を感じる時期でもあります。

特に、今年、数社に提案させていただいているのが「チームビルディング」。
いわゆる「組織力強化」のための参加型ワークショップ研修です。

これは、私が開発した商品を企業様に売り込む、というものではなく、
特定の企業様からヒアリングした内容を元にして企画・商品化すると、
テーマが自然と「チームビルディング」なっているというイメージです。

それだけ、昨今では「組織力」や「チーム力」の強化が
企業にとって急務であり、最優先課題でもあると言えるでしょう。

「チームビルディング」をテーマに研修を行う際、私が申し上げるのは、
マサチューセッツ工科大学のダニエル・キム教授が提唱している
『組織の成功循環モデル』の考え方です。

すなわち、組織が成功する(=結果を出す)ためには、以下4つの考え方と
順番(これが極めて大事です)が肝要である、というものです。

①関係の質
②思考の質
③行動の質
④結果の質

つまり、こういうことです。

始めに①「関係の質」を高めることで、相互理解が深まり、一緒に考えるようになる。
そうなると、メンバーは自分で気づくようになり、②「思考の質」が向上する。
そうなると、メンバーは自発的に行動するといった、③「行動の質」が向上する。
その結果として、④「結果の質」が向上する(=成果が出る)・・・、という具合です。

この話を聞くと、多くの経営者や管理職の方は納得できるようですね。

最近では、平昌オリンピックで銅メダルを獲得した「カーリング娘」達の存在を挙げると、
聞いている側は、より理解が深まるようです。

たしかに、彼女達は、ハーフタイム時に、いわゆる「もぐもぐタイム」を取り、
リラックスした雰囲気の中で、笑顔のあるコミュニケーションを徹底しました。
また、「そだねー」の言葉(あいづち)が象徴するように、
仲間を決して否定することなく、常に肯定的に受け止めることを実施しました。

彼女達の成功の鍵は、まさに『組織の成功循環モデル』の実践そのものにあった、
と言えるのではないでしょうか。

自分>相手、現在>未来

コラム:2018/03/30

こんにちは。
コーチングオフィス エンの大石です。
いつもありがとうございます。

早いもので明日で3月も終了します。
2018年になってから早くも3ヶ月が経ちました。

そして、私のコラムも再開してから半年が経過します。
一週間に一回の更新とはいえ、よく継続できました(笑)。

自身のペースからするとこのペースは程良いようです。
何事も「マイペース」でないと長続きはしないですからね。

さて、今日のタイトルにある、

自分>相手、現在>未来

これを見て、おおよそコーチらしからぬ表記である、
と受け止めている方もいらっしゃるかもしれません。

考え方としては逆であり、

自分<相手、現在<未来

ではないのかと。

たしかに、コーチのとるべきスタンスとしては、
「自分」よりも「相手(クライアント)」のことを尊重するべきだし、
「現在」よりも「未来」に焦点を当てることに重点を置くべきでしょう。

経験的に思うことですが、これを実践しようとすると、
優先すべきこととしては、これの逆になるのではないでしょうか。

つまり、「相手(クライアント)」のことを尊重しようと思ったら、
まずは「自分(の在り方)」が満たされている(整っている)べきだし、
「未来」に焦点を当てようと思ったら、まずは「現在」に向き合えないといけない。

それができて初めて、コーチはクライアントと対峙できるのでしょう。
そして、コーチとしてのパフォーマンスが発揮できるのでしょう。

そういう意味では、「自分にコーチをつける」という選択は最良なのでしょうね。
コーチもやはり人間ですから(笑)。

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