投稿日:2018年03月16日 BLOG
こんにちは。
コーチングオフィス エンの大石です。
いつもありがとうございます。
「完璧すぎる人はつまらない。」
昨日(3/15)、85歳の誕生日を迎えた母親が、
現在の私と同じぐらいの年代に、口癖のように言っていた言葉です。
当時、私の母は、通信業界最大手(と言えばわかりますよね?)の
女性管理職として愛知県のあるエリアの支局長を担当していました。
現在でいう、いわゆる「バリキャリ」で、当時、同社の女性管理職は
東海(愛知・岐阜・三重・静岡)で3~4名しかいないということでしたから、
仕事は相当忙しく、責任も重かったことが想像されます。
そんな母の生活スタイルは、朝7時前には家を出て、夜21時前に帰宅、
就寝はいつも0時を回っていたと記憶しています。
このように多忙な母を抱えた大石家ですが、補足しておきますと、
家事は公務員である父がしっかりと母をサポートしていましたし、
私と兄もそんな家庭事情をわかっていたので、手伝いはしないまでも、
「自分のことは自分で行う」という習慣が自然と身についていました。
そんな母が、口癖のように言っていた言葉が、
「完璧すぎる人はつまらない。」
当時は、自分が忙し過ぎることで、家事に「抜け漏れ」が出てしまうことを
このような言葉を使って正当化しているんじゃないの、と思っていましたが(笑)、
最近になって、母の言っていたことがだんだんと理解できるようになってきました。
どういうことがきっかけになったのか説明しますね。
そもそも、私がコーチとして大切にしていることのひとつに、
コーチとしてのプレゼンス(存在感・影響力)というものがあります。
プレゼンスがあるからこそ、コーチはクライアントに良い影響を与えるのだし、
結果として、良いクライアントがつくのだと思います。
だからこそ、私は、これまでコーチとしての「あり方」に注意を払ってきましたし、
常にクライアントのロールモデル(=模範)であろうとしてきました。
それはそれで間違ってなかったと今でも思っているのですが、
一方で、最近、ある女性コーチからこんな指摘を受けたのです。
「先生(←彼女は私のことをこう呼びます)は、もっと、
弱いところを見せたり、毒を吐いたりしても良いと思いますよ。
それが、バランスを取り、"らしさ"をつくるのだと思います。」
この発言を聞いた瞬間、私にしばらく忘れていた母の言葉が鮮明に甦り、
母の言葉の「正しさ」を今更ながらに理解するに至りました。
決して、自分を甘やかすつもりはないけれど、自分の信念を大事にしつつも、
時には自らに言い聞かせても良いのかな、と今は思っています。
「完璧すぎる人はつまらない。」
答えを急ぐ現代のビジネスパーソンに、戦略的に思考の「余白」をつくり出す。これこそが対話によるコーチングの醍醐味と言えるでしょう。
情報の波を留め、マインドフルに自分の内面に向き合う時間は、クライアントに表面的な答えを超えた納得感をもたらしてくれます。
人間だからこそ、プロコーチだからこそできる「本物の対話」が、クライアントの孤独を和らげ、次なる変容へと導いてくれるのです。
コーチングオフィス エン代表 大石 典史