投稿日:2025年08月15日 BLOG
コーチングはコミュニケーションスキルのひとつです。
なので、このスキルを身につけ、日常生活や仕事の場面で活用することは、人間関係に非常に有益に働きます。
一方で、コーチングをひとつの職業上のサービスと考えてみるとどうでしょうか?
プロコーチはその典型的な例ですが、では、プロコーチは「コーチングだけ」をサービスとしているのかというと、実はそうではありません。そういう人はむしろ稀で、多くのプロコーチは、自身の持つ専門性(スキル)を活かすために、コーチングスキルを活用している人が多いように感じます。
次に、コーチングスキルが活かせる専門性(スキル)について考えてみます。
コミュニケーションスキルに絞って言うと、コーチングと相性の良いスキルには、一般的に、メンタリング、コンサルティングなどがあります。
メンタリングは、経験豊富な人が、経験の少ない人の指導者となり、知識やスキルや経験などを共有しながら、その人の成長を支援することです。この時、メンター(メンタリングを行う人)には、アドバイス・助言や、コーチングのスキルが求められます。
メンターがメンティ(メンタリングを受ける人)にアドバイス・助言をするだけでは、その人は受け身がちとなり、主体性を発揮することが難しくなります。時に、傾聴や質問といったコーチングスキルをメンターが活用することにより、メンティの主体性を引き出すことができるようになるのです。
コンサルティングは、企業や個人が抱える課題に対し、外部の専門家(=コンサルタント)が専門的な知識・経験に基づいて、その課題解決を支援することです。
コンサルティングを受けるクライアントが、自社や自分の課題を認識していればまだ良いのですが、それがまだ「問題」段階である場合は、コンサルタントが傾聴や質問といったスキルを駆使して、クライアントの中にあるものを引き出す(=課題として認識させる)必要があるため、コンサルタントにはコーチングスキルが求められるのです。
私なりの考えですが、コーチングスキルはコミュニケーションスキルそのものである、と言って良いのかもしれません。言い換えれば、コーチングスキルは、コミュニケーションのどのような場面においても求められるOS(Operating System)のようなもの、と言えるのではないかと思います。
もし、あなたが「プロコーチとして活動していきたい」と考えるのであれば、純粋にプロコーチになることを目指しても良いと思いますが、一方で、上記に挙げたようなメンタリングやコンサルティングを活かすOSとして、コーチングスキルを活かす道を考えてみることも一考かと思います。
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現代人の多くは、必要な“モノ”は一通り持っています。
このことから、人々の欲求は、次第に“モノ”から“コト”へと移行しつつあり、それに連動するかのように、人々の価値観は、“結果”から“プロセス”へと移行し始めています。
現代においてコーチングが支持されるのは、私たちコーチが、「クライアントとパートナー関係を築くことにより、クライアントの目標達成までのプロセスを管理できる専門家」だからと言えるのではないでしょうか。
コーチングオフィス エン代表 大石 典史