投稿日:2025年10月10日 BLOG

たしか2020年頃だったと思います。
私がICF(国際コーチング連盟)のPCC(プロフェッショナル・サーティファイド・コーチ)資格取得のための継続学習の中で初めてこの言葉を耳にしました。
「ネガティブ・ケイパビリティ」とは、直訳すれば「消極的な能力」ということになりますが、ただ、直訳のままでは、「何をどうすることなのか」とか「なぜこれが必要なのか」とかいったことが、皆目見当もつきません。
講義の中でその説明があり一定の理解はできたものの、この言葉に興味を抱いた私は、その後も継続的に書籍やインターネット等で調べ、コーチングとの相性やその能力を身につける意義というものを自分なりに学習してきました。
本日のBLOGでは、そのことについてお話したいと思います。
「ネガティブ・ケイパビリティ」の歴史については専門家に譲るとして、この言葉について説明すると、一般的には以下のように説明されることが多いようです。
不確実であることを受け容れ、それに向き合いながら、
新しい可能性を模索し続ける能力
これは、不確実な事象に直面したときに、解決に向けて思考することを停止したり、放棄したりすることとは異なることを意味しています。
私なりの考えですが、この能力をコーチが発揮しようとするならば、コーチには以下のような姿勢・構えを持つことが重要になってくるのではないかと思います。
虚心坦懐(きょしんたんかい)
「心に何のわだかまりもなく、ありのままの心で物事を受け容れる」
つまり、「虚心坦懐」(の姿勢・構え)とは、コーチングを機能させるための重要な要素のひとつである「コーチングマインド」を発揮することに他ならない、ということです。
コーチングはそもそも、クライアントが自分ひとりではなかなか解決できないような問題をテーマにすることが多いものです。言い換えれば、コーチとクライアントとが、お互いに「ネガティブ・ケイパビリティ」を発揮せざるを得ない状況に置かれることが多い、ということでもあります。
そんな状況において、コーチが「虚心坦懐」の姿勢・構えでコーチングに臨むことは、コーチとクライアントにとって、以下のような意義をもたらします。
いかがでしょうか。
「ネガティブ・ケイパビリティ」を発揮したコーチングが実践できるようになると、あなたのコーチングに対する向き合い方もきっと変わってくるだろうと思います。
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答えを急ぐ現代のビジネスパーソンに、戦略的に思考の「余白」をつくり出す。これこそが対話によるコーチングの醍醐味と言えるでしょう。
情報の波を留め、マインドフルに自分の内面に向き合う時間は、クライアントに表面的な答えを超えた納得感をもたらしてくれます。
人間だからこそ、プロコーチだからこそできる「本物の対話」が、クライアントの孤独を和らげ、次なる変容へと導いてくれるのです。
コーチングオフィス エン代表 大石 典史