投稿日:2017年12月29日 コラム
こんにちは。
コーチングオフィス エンの大石です。
いつもありがとうございます。
今年も残すところあと3日となりましたね。
コーチングオフィス エンのコラムも今年最後の掲載となります。
忙しいあなたは、目を通している暇がないのかもしれませんが(笑)、
少々お付き合いをいただければ幸いです。
今年最後のコラムは、コーチングセッションにおいて普段私が実践していることで、
コーチや管理職の方などに有効と思われる手法のひとつをご紹介したいと思います。
※ここでは、私がお世話になっている銀座コーチングスクール(GCS)の
テキストの内容を参考にお伝えしたいと思います。
コーチングセッションの基本的な流れとしては、テーマを確認した後に、
・ラポール
・発見
・行動
の順番で、コーチが会話を組み立てていきます。
大雑把に言うと、「ラポール」で、クライアントとの信頼関係を築き、
「発見」で、クライアントの頭を整理し、気づきを与え、
「行動」で、クライアントの行動を促す、というような流れとなります。
この最後の「行動」では、コーチは具体的に、
「表情を見ていると、できるように感じます。」
「ぜひ、それをやってください!」
といった言葉をよく用いるのですが、この端的かつ明快な伝え方によって、
クライアントの意欲を瞬間的に高め、やる気を引き出すことができるのです。
私の場合、これらの言葉に加え、以下のような言葉(質問)をよく用います。
「それを確実に行うためには何が必要ですか?」
経験則で言いますと、これがクライアントには結構効き目があるようです。
信頼関係ができていなければ、ただの意地悪な質問ですね(笑)。
この質問を受けると、クライアントは苦笑いしながらも、
概ね、自分ができる範囲の無理のない「最適解」を見つけることができるようです。
コーチや管理職の方からの相談事項のひとつに、
「クライアント(部下)に必ず行動してもらうための、最適な一言がみつからない」
というものがありますが、これがその解決策になるのかもしれませんね。
ところで、新しい年を迎えるにあたり、あなたはきっと2018年の目標を定めているはず。
それが実行できるかどうかは、どうかご自身に尋ねてみてください。
「それを確実に行うためには何が必要ですか?」
現代人の多くは、必要な“モノ”は一通り持っています。
このことから、人々の欲求は、次第に“モノ”から“コト”へと移行しつつあり、それに連動するかのように、人々の価値観は、“結果”から“プロセス”へと移行し始めています。
現代においてコーチングが支持されるのは、私たちコーチが、「クライアントとパートナー関係を築くことにより、クライアントの目標達成までのプロセスを管理できる専門家」だからと言えるのではないでしょうか。
コーチングオフィス エン代表 大石 典史