投稿日:2025年07月04日 BLOG
コーチングのことを説明するとき、「対人支援スキル」という枠組みで考えれば、コーチング"以外"のスキルに目を向けても良いかもしれません。コーチングのスキルとそれ以外のスキルを正しく理解することで、コーチングのことをより明確に理解できるようなる、ということです。
ここでは、コーチング以外のスキルとして、よく引き合いに出されるカウンセリングやコンサルティングとのちがいについて説明したいと思います。
カウンセリングの目的は、主に過去の問題や不調を解決することで、精神的な回復を目指すところにあります。クライアントの悩みを整理し、自己理解を深めることを重視します。時間軸としては、過去の出来事や感情に焦点を当てます。カウンセラーの役割は、傾聴を通じてクライアントに寄り添い、安心できる場を提供し、クライアント自身が問題解決の糸口を見つけることをサポートします。
一方、コーチングの目的は、主に未来の目標達成や自己成長を支援し、行動を促すところにあります。クライアントの潜在能力を引き出し、具体的な行動計画を立てることを重視します。時間軸としては、未来の目標や行動に焦点を当てます。コーチの役割は、質問やフィードバックを通じてクライアントの気づきを促し、自発的な行動を引き出し、目標達成をサポートします。
コンサルティングの目的は、クライアントが抱える問題や課題に対し、外部の専門家として解決策や戦略を提示・提案することです。コンサルタントは、豊富な知識や経験に基づき、分析、診断、助言等を通じてクライアントにノウハウや答えを与えます。
一方、コーチングの目的は、クライアント自身の目標達成や自己成長を促すために、潜在能力やリソース(経験・強み・知識・スキル等)を引き出します。コーチは、質問やフィードバックを通じて、クライアント自身が答えを見つけることをサポートします。
本日のBLOGでは、コーチングの理解を深めるために、コーチングとカウンセリング、コーチングとコンサルティングとの違いについて説明いたしました。
一口に「対人支援スキル」と言っても、その手法にはさまざまなものがあり、それぞれのスキルに優劣があるわけではありません。要は、それぞれのスキルを正しく理解し、必要に応じて使い分ける(または必要な人に紹介する)、ということが正しい向き合い方と言えるでしょう。
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現代人の多くは、必要な“モノ”は一通り持っています。
このことから、人々の欲求は、次第に“モノ”から“コト”へと移行しつつあり、それに連動するかのように、人々の価値観は、“結果”から“プロセス”へと移行し始めています。
現代においてコーチングが支持されるのは、私たちコーチが、「クライアントとパートナー関係を築くことにより、クライアントの目標達成までのプロセスを管理できる専門家」だからと言えるのではないでしょうか。
コーチングオフィス エン代表 大石 典史