NEWS & COLUMN

講師として私が大切にしていること

コラム:2018/02/16

こんにちは。
コーチングオフィス エンの大石です。
いつもありがとうございます。

2月も中盤に差し掛かり、寒さも少し和らいだ感がありますね。

この2月は、私が銀座コーチングスクール(GCS)丸の内校の
レギュラークラスを開講してから、ちょうど一年となる節目の月でもあります。

この一年、「丸の内」というロケーションや交通の利便性なども手伝い、
おかげさまで、GCS地方拠点の中でもトップクラスの成績を収めることができました。
ただただ感謝の気持ちでいっぱいですね。

これに関連して、先日あるコーチの方から、こんな質問を受けました。

「大石さんが講師をする上で大切にしていることは何ですか?」

ちょうど一年前に別の方からも同じような質問を受けたなぁと、
当時のことを振り返りながら、以下のようにお答えしました。

【(コーチングの)講師として私が大切にしていること】

(1)講師(コーチ)としてのプレゼンス(あり方)

具体的には、言動や姿勢、立ち居振る舞いなど。
要するに、受講者から「この人から学びたい!」「学ぶ価値がある!」
と思っていただけるような存在感・影響力を醸し出す、ということです。

(2)コーチングセッションのような講義の実践

受講者が、講義の内容を自分事として捉え、積極的に参加してもらえるよう、
受講者と対話することや講師が自己開示することを心掛けています。

(3)講師自身が"その場"を楽しむこと

これは決して「独りよがり」という意味ではなく、
講師自らが"その場"を楽しむスタンスが大切だと感じています。
講師が楽しむことにより、受講者は「楽しく学ぶ」ことが可能になります。

特に(3)は、その場の雰囲気や、その時の自分の精神状態によって、
ついつい忘れてしまうことがあります。

そんな時、楽しめていない自分に気づいたら、とっさに自分に尋ねます。

「今、この場を楽しんでいるか?」

「兵は拙速なるを聞くも、未だ功久なるを睹(み)ざるなり」

コラム:2018/02/09

こんにちは。
コーチングオフィス エンの大石です。
いつもありがとうございます。

暦の上では立春を過ぎましたが、まだまだ寒い日が続きますね。

今日、2月9日は、語呂合わせから「肉(29)の日」とも言われます。
体調管理が難しい季節でもありますが、肉料理を食して、
滋養強壮に務めるのも良いのではないでしょうか。

さて、今日は、中国古典の『孫子』を紐解いてみたいと思います。
今日の一節はこちらです。

「兵は拙速なるを聞くも、未だ功久なるを睹(み)ざるなり」

古典やビジネス書にも紹介されることの多い一節ですから、
ひょっとしたら、ご存知の方も多いかもしれません。

この一節は『孫子』の第二「作戦篇」に紹介されています。
意味としては以下のようになります(金谷治 訳注 岩波文庫より)。

「戦争には拙速ーまずくともすばやく切りあげるーというのはあるが、
功久ーうまくて長引くーという例はまだ無い。」

孫子の主張は、「できれば戦争は起こさないほうがいい」のであり、
「戦争はできるだけ早く切り上げたほうがいい」というものです。

その背景には、戦争は国の経済に深刻な影響を与えるものだからであり、
長引かせるほど国力を無駄に消耗させてしまうものだから、という考え方があります。

ここで、この一節から読み取れるビジネス上の教訓を考えてみたいと思います。

大局的に見れば、「事業が上手く進まない場合には、下手に長引かせることを避け、
勇気を持って早めに撤退せよ」ということが言えるかもしれません。

また、日常的な光景で言うならば、「商談が上手く進まない場合には、
サッと切り上げて、(作戦を練ってから)出直せ」ということになるのかもしれません。

特に後者に関しては、私がサラリーマン時代に上司からよく言われた言葉でもあります(^_^;)。
戦争もビジネスも「本質」は変わらないのかな、とあらためて感じています。

「自己開示」と「就職活動」

コラム:2018/02/02

こんにちは。
コーチングオフィス エンの大石です。
いつもありがとうございます。

1/19付のコラムで、『「被写体になる」という最強の自己開示』
について書きましたが、実はこれが、予想以上に反響がありました。

■1/19付コラムはこちら
http://coaching-en.com/column/2018/01/post-25.html

内容について共感してくれる人もいれば、画像にインパクトがある、という人も(笑)。
まあ、いずれにせよ、反響があることは喜ばしいことです(^_^)。

さて、今日のコラムでは、先回(1/19)に引き続き、
「自己開示」のことについて取り上げてみたいと思います。

この「自己開示」については、私が講師を務める銀座コーチングスクール(GCS)でも
自己基盤を築く上で重要なポイントとして挙げています。

具体的には、GCSでは、コーチングが機能する条件として、
4つの要素(スキル・信頼関係・コーチングマインド・自己基盤)を掲げていますが、
一番の土台(基礎)となる「自己基盤」については、
以下の3つのステップを踏むことによって強化されると説明しています。

①自己理解
②自己承認
③自己開示

このことは、通常、コーチング体験講座やレギュラークラスの中で触れるのですが、
ある時、コーチング体験講座に参加された受講生さんからこんな指摘を受けました。

「このステップは、ちょうど就職活動に似ていますね。」

受講生さんが言いたかったことは、つまりこういうことです。

①自己理解・②自己承認 ⇒ エントリーシートまたは履歴書を書くこと
③自己開示 ⇒ 面接を受けて、自分のことを話す(開示する)こと

皆さんにも経験があると思いますが、就職活動において「自己開示」を続けた結果、
最初と最後の面接を比べると、明らかに自信満々になっている(=自己肯定感のある)
自分に気づいたことがあるのではないでしょうか。

まさにこれは、「自己開示」を続けた結果として自己基盤が強化された、
ということが言えそうですね。

先回(1/19)に引き続き、「自己開示」が自己基盤の強化につながる一例をご紹介しました。

「兵の形は水に象(かたど)る」

コラム:2018/01/26

こんにちは。
コーチングオフィス エンの大石です。
いつもありがとうございます。

今年の冬もインフルエンザが猛威を振るっていますね。
私の周辺でも3人、4人と影響を受けています。

かくいう私も、昨年末に一時体調を崩し、「ひょっとして、インフルエンザかも?」
と心配する場面がありました(結果的にはただの風邪でした)。

まだまだ寒い日が続きますが、皆さんもどうかご自愛くださいね。

さて、2週間前のコラムでは、『老子』の中にある言葉「上善は水の如し」
について触れましたが、実は『孫子』「第六 虚実篇」の中にも
「水」に関する記述があることをご存知でしたでしょうか?

以下、『孫子』(金谷治訳注 岩波文庫)より抜粋します。 



「夫れ兵の形は水に象(かたど)る。水の行は高きを避けて下(ひく)きに赴く。
兵の形は実を避けて虚を撃つ。水は地に因りて行を制し、兵は敵に因りて勝を制す。」

そもそも軍の形は水の形のようなものである。水の流れは高い所を避けて低い所へと走るが、
[そのように]軍の形も敵の備えをした実の所を避けて"すき"のある虚の所を攻撃するのである。
水は地形のままに従って流れを定めるが、[そのように]軍も敵情のままに従って勝利を決する。



『孫子』はそもそも兵法書なので、『老子』の「水」に対するニュアンスとは若干異なりますが、
根底には、水の特性とも言える「柔軟性」という考え方が共通して流れているのが面白いですね。

ここで、先の『孫子』の言葉を現代風に訳すのであれば、

戦い(ビジネス、戦略など)においては、敵(競合、得意先など)の態勢に応じて、
柔軟に変化しながら攻め(対応し)なければいけない

ということになるでしょうか。

決して独り善がりになることなく、相手の態勢に応じて柔軟に対応するということは、
特に変化の激しい現代においては、心に刺さる言葉ですね。

それにしても、『老子』といい、『孫子』といい、それぞれ中国古典が
「水(の特性)」に注目している点が興味深いところです。

これは、『孫子』が『老子』の影響を受けているとも考えられますが、
中国本土を流れる長江の影響も少なからずあるのではないかと思っています。

すなわち、中国人にとって長江は、柔軟性を持つ「水(川)」でありながらも、
雄大で力強い圧倒的な存在感を示しているからではないでしょうか。

「被写体になる」という最強の自己開示

コラム:2018/01/19

こんにちは。
コーチングオフィス エンの大石です。
いつもありがとうございます。

今から1ヶ月程前の話ですが、プロフィール写真を撮っていただく機会がありました。

いや、正確には、プロフィール写真撮影に臨むクライアントさんの立ち会いをした際に、
写真家の方の配慮から何枚か撮っていただいたのです。

もともと被写体になるつもりはなかったので、服装や髪型も適当でしたし(笑)、
心構えとしても「被写体モード」になっていなかったのですが、
写真家の方の技術とセンス、また、巧みなコミュニケーション力により、
ひとときモデル気分を味わうことができました。

撮影場所は東京丸の内界隈、時間帯は日曜日の午前中でしたので、
人混みはないだろう・・・と思いきや、結構な賑わいがありました
(観光客が多かった印象を受けました)。

昔であれば、そのような環境下で写真を撮ってもらうことに躊躇したのですが、
そこは、コーチとしての自己基盤が強固になってきているからでしょうか、
多少の照れ臭さから始まった撮影は、途中から、楽しく・気持ちよくなり、
わずかな時間ではありましたが、大変満足度の高い時間を過ごしました。

数日後、現像した写真を何枚か見せていただき、
気に入った写真を自身のFacebookのプロフィール写真に載せることに。

実は、そこでも一瞬の躊躇がありました。
それは、その写真というのが、これまでよりパーソナル色の強いものだっからです。

「ふざけていると思われるのでないか。」
「クライアントが離れるのではないか。」

といった思いが私自身に過っていた時です。
奇しくもクライアントさんとのセッションの中で、
彼の言葉が、私を気づかせ、私の行動の後押しをしてくれました。

「今回、自分が被写体になって感じたことですが、
あの場所で楽しく過ごせたことは、とても自信に繋がっています。
ふだん、大石さんから自己開示することの大切さを学んでいますが、
まさにあの場面(被写体になること)は究極の自己開示ではないでしょうか?
さらに、その時の写真をFacebookに載せたら(自己開示したら)、
もう怖いものなしですね(笑)。」

ふだん「自己開示することが大切」と言いながら、プロフィール写真掲載に躊躇した私。
一方で、プロフィール写真撮影・掲載は「最強の自己開示」と語るクライアントさん。

クライアントさんにとても大切なことを気づかせてもらい、
今は、クライアントさんも私も、Facebookに堂々とその時の写真を載せています。

最後になりましたが、このような機会を演出してくれた
写真家の雨森希紀さんに心から感謝申し上げます。

◆雨森希紀さんのホームページはこちら
http://maran-don.net

とても素敵な方です。
プロフィール写真撮影を考えている方には超お勧めです。

「上善は水の如し」

コラム:2018/01/12

こんにちは。
コーチングオフィス エンの大石です。
いつもありがとうございます。

2018年になってはや10日が経過しましたね。
お正月気分もそろそろ抜ける頃でしょうか。

さて、2018年第2弾のコラムは、今日が第2週目ということで、
中国古典『老子』(注:『孫子』ではありません)の一文から、
今年の自分の「ありたい姿」について考えてみたいと思います。

「上善は水の如し」

この言葉は、近年「上善如水」という日本酒の銘柄になったこともあって、
ご存知の方も多いのではないでしょうか。

詳細を原文で読んでみます(守屋洋『世界最高の人生哲学 老子』より)。



「上善(じょうぜん)は水の如し。水は善く万物を利して争わず、
衆人の悪(にく)む所に居る。故に道に幾(ちか)し。」

最も理想的な生き方は、水のようなものである。
水は万物に恩恵を与えながら相手に逆らわず、人の嫌がる低い所へと流れていく。
だから、道のありように近いのである。



ここから読み取れることとして、守屋洋氏は2つのキーワードを掲げ、解説しています。

2つのキーワードとは、「柔軟性」と「謙虚さ」です。

まず「柔軟性」については、水というのは、丸い器に入れると丸い形になり、
四角な器に入れると四角な形になるように、相手に逆らうことなく、
相手の出方に応じてこちらの体勢を変えていくいう柔軟性を持っている、と言い、

「謙虚さ」については、水がないと地球上の生物は生存できない、
そんな大きな働きをしていながら、自らは低い所に向かって流れていく、
低い所は誰もが嫌がる場所だが、水はあえて人の嫌がる低い所に
身を置こうとする謙虚さを持っている、と言います。

なるほどな~、と納得するとともに、これはそのまま
コーチとしてのあり方にも通じるものではないかと思いました。

つまり、コーチはクライアントとの協働関係において、
クライアントがどんな人格であろうと、どんなテーマであろうと、
柔軟性をもって接することが求められるはずだし、
コーチだから偉いのではなく、コーチだからこそ、
クライアントを常に尊敬・尊重する謙虚さが求められると思うからです。

「上善は水の如し」

私の今年のテーマはこれに決めました。
いや、生涯のテーマになるのかもしれないですね。

「神様に手を合わせる」ということ

コラム:2018/01/05

新年明けましておめでとうございます。
コーチングオフィス エンの大石です。
いつもありがとうございます。

2018年最初のコラムです。2018年も昨年に引き続き、

第1・3金曜日 コーチング関連
第2・4金曜日 中国古典関連

という具合に、コラムを掲載してまいりたいと思います。
どうぞよろしくお願いいたします。

今日は、毎年この時期に参詣している伊勢神宮に関連して、
「神様に手を合わせる」ことについて書きたいと思います。

実は、伊勢神宮には昨日(1月4日)行って来たのですが、
この日から仕事始めということもあり、スーツ姿の方もちらほらと見えました。

ちなみに、毎年1月4日は、歴代首相が伊勢参詣する日でもあるんですよね。
あいにく安倍首相にお目にかかることはできませんでしたが、
代わりにこの時期特有の(?)「大混雑」の洗礼を受けてまいりました。

話を戻し、「神様に手を合わせる」ことについて。

一般的に「神様に手を合わせる」ことについては、
多くの人がそれを良いことと認識し、また、励行しています。

実際、毎年この時期になると、相変わらず多くの人が初詣に訪れますし、
参拝せずとも、人は、いざという時に、(そこには居ない)神様に手を合わせます。

目的は、「ご利益を得たい」とか「神様に守ってほしい」ということなのでしょうが、
それ以外に、当事者が得られるものをあなたは考えたことがありますか?

初詣に限らず、毎日、「家の神棚に手を合わせる歴15年」の私からすると(笑)、
当事者が得られるものには、以下の2つが挙げられるような気がしています。

・「感謝する」心が育つこと
・継続力が身につくこと

いずれも経験則から言えることですが、私は毎日「神様に手を合わせる」ことにより、
これらのことが自然に身についたと感じています。その結果として、
独立してから今日まで何とかやって来れている、という自負があります。

もし、あなたに、2018年に叶えたいものがあるとすれば、最初の一歩として、
「神様に手を合わせる」ことから始めてみても良いかもしれませんね。

Good&Newリリース

ニュース:2018/01/04

新年明けましておめでとうございます。

旧年中は大変お世話になりました。

コーチングオフィス エンでは、本年も下記の3事業を柱に、
昨年以上に皆様のご期待に応えられるよう努力してまいります。

◆銀座コーチングスクール(丸の内校、他)の運営
◆企業研修・社員教育
◆パーソナルコーチング

本年も変わらぬご支援の程よろしくお願い申し上げます。

それを確実に行うためには何が必要ですか?

コラム:2017/12/29

こんにちは。
コーチングオフィス エンの大石です。
いつもありがとうございます。

今年も残すところあと3日となりましたね。
コーチングオフィス エンのコラムも今年最後の掲載となります。
忙しいあなたは、目を通している暇がないのかもしれませんが(笑)、
少々お付き合いをいただければ幸いです。

今年最後のコラムは、コーチングセッションにおいて普段私が実践していることで、
コーチや管理職の方などに有効と思われる手法のひとつをご紹介したいと思います。

※ここでは、私がお世話になっている銀座コーチングスクール(GCS)の
 テキストの内容を参考にお伝えしたいと思います。

コーチングセッションの基本的な流れとしては、テーマを確認した後に、

・ラポール
・発見
・行動

の順番で、コーチが会話を組み立てていきます。

大雑把に言うと、「ラポール」で、クライアントとの信頼関係を築き、
「発見」で、クライアントの頭を整理し、気づきを与え、
「行動」で、クライアントの行動を促す、というような流れとなります。

この最後の「行動」では、コーチは具体的に、

「表情を見ていると、できるように感じます。」
「ぜひ、それをやってください!」

といった言葉をよく用いるのですが、この端的かつ明快な伝え方によって、
クライアントの意欲を瞬間的に高め、やる気を引き出すことができるのです。

私の場合、これらの言葉に加え、以下のような言葉(質問)をよく用います。

「それを確実に行うためには何が必要ですか?」

経験則で言いますと、これがクライアントには結構効き目があるようです。
信頼関係ができていなければ、ただの意地悪な質問ですね(笑)。

この質問を受けると、クライアントは苦笑いしながらも、
概ね、自分ができる範囲の無理のない「最適解」を見つけることができるようです。

コーチや管理職の方からの相談事項のひとつに、
「クライアント(部下)に必ず行動してもらうための、最適な一言がみつからない」
というものがありますが、これがその解決になるのかもしれませんね。

ところで、新しい年を迎えるにあたり、あなたはきっと2018年の目標を定めているはず。
それが実行できるかどうかは、どうかご自身に尋ねてみてください。

「それを確実に行うためには何が必要ですか?」

労少なくして功多し

コラム:2017/12/22

こんにちは。
コーチングオフィス エンの大石です。
いつもありがとうございます。

今年も残すところあと一週間あまりとなりましたね。
先週のコラムにも同じようなことを書いていますが、
今年一年を振り返るとともに、来年に向けての行動計画を立てている方も多いと思います。

私自身、今年一年を振り返ってみると、
銀座コーチングスクール(GCS)丸の内校の運営が堅調であったこと、
また、企業研修やパーソナルコーチングの数が増えたことが収穫でした。

2016年に定めた2017年の私の漢字一字は「熟」というものでしたが、
これは「熟(こな)す」という意味を込めてのものでした。

結果的には、クラスやパーソナルコーチングの数を熟(こな)し、
熟(こな)したことで、何となく自分のスタイルを確立できた、
そんなことを感じる一年だったように思います。

そこで、来年に向けて、どのように行動しようかと考えた時、
ひとつのヒントになる一節が『孫子』の中にありましたので、
ここでご紹介しておきたいと思います。

以下、『孫子』(金谷治訳注 岩波文庫)より抜粋します。 



「攻めて必ず取る者は、其の守らざる所を攻むればなり。
守りて必ず固き者は、其の攻めざる所を守ればなり。」

攻撃したからには必ず奪取するというのは、敵の守備していない所を攻撃するからである。
守ったからには必ず堅固だというのは、敵の攻撃しない所を守るからである。



このこと(特に前段部分)をビジネスの場面に置き換えてみると、

「人と違うこと(やらないこと)をやれ」

ということになるかもしれません。

今どきの言葉で言えば「レッドオーシャン」から「ブルーオーシャン」戦略の変更であり、
『孫子』研究者の守屋洋氏の言葉を借りれば(『孫子の兵法がわかる本』三笠書房より)、

「労多くして功少なし」となるビジネスを選ぶのではなく、
「労少なくして功多し」となるビジネスに注目せよ。

ということになるでしょうか。

「労少なくして功多し」のビジネスをするためには、大きな戦略面の変更でなくても、
たとえば小さな戦略面、あるいは、戦術面の変更であっても良いかもしれません。

まずは「人と違うこと(やらないこと)をやれ」を念頭に入れ、
来年の行動計画を立ててみようと思います。

来年の漢字一字

コラム:2017/12/15

こんにちは。
コーチングオフィス エンの大石です。
いつもありがとうございます。

12月も残すところあと半月となりました。
今年一年の振り返りとともに、来年の目標を定めている人も多いと思います。

「来年の目標を定める(=目標設定する)」上で、毎年私が行っていることが、
来年の目標を漢字一字で表すということです。

来年の目標を漢字一字で表すことで、そこに目標が凝縮されるため、
忘れにくく、かつ、ブレにくい目標設定方法だと感じています。

私は、2010年から「来年の漢字一字」を毎年この時期に設定しています。
ちなみに、これまでの「来年の漢字一字」を並べてみますと、以下のようになります。

2011年(設定は2010年) 挑
2012年(設定は2011年) 継
2013年(設定は2012年) 躍
2014年(設定は2013年) 進
2015年(設定は2014年) 創
2016年(設定は2015年) 実
2017年(設定は2016年) 熟

ここで、それぞれの漢字に秘めた思いを全て語ることは割愛しますが、
振り返ると、総じて、設定した目標通りになっているということが言えますし、
加えて、(何となくですが)継続性があるということも言えそうです。

例えば、2011年は、プロコーチとして始動する"挑戦"の年になりましたし、
2013年は、コーチだけでなく講師としても"飛躍"する年になりました。
また、2015年は、プロコーチとして"創業"することができました。

このように、毎年、設定した漢字通りの一年になっていることを考えると、
自ずと毎年考えるようになりますし、選ぶ漢字もポジティブなものになります。

そこで、2018年の漢字一字をあらためて考えてみました。

2018年の私の漢字一字は、"育"

"育"には、文字通り「(他者を)育てる」という意味がありますが、
もうひとつ「(自分が)成長する」という意味があります。

込めた思いとしては、
「自分が成長することで、(他者にも良い影響を与え)他者を育てる」

これは、すなわち、「コーチのあり方」そのものかもしれませんね。

主導権を握る

コラム:2017/12/08

こんにちは。
コーチングオフィス エンの大石です。
いつもありがとうございます。

早いもので、12月もすでに一週間が経過しましたね。
この時期は、年末特有の仕事の慌ただしさに加え、
忘年会などへの出席も重ねり、つい身体に負荷をかけてしまうものです。

しかし、そのような負荷も、自分が主導権を握れていたらどうでしょうか。
きっと、それらのことが負荷とならないように、
身体を鍛えたり、しっかりと睡眠を取ったりするではないでしょうか。

最近、私が学んでいる、中国古典『孫子』においても
「主導権を握る」ことの有効性を語っている箇所があります。
今日はそのことについて書きたいと思います。

以下、『孫子』(金谷治訳注 岩波文庫)より抜粋します。



「孫子曰わく、凡そ先に戦地におりて敵を待つ者は佚し、
後れて戦地におりて戦いに赴く者は労す。
故に善く戦う者は、人を致して人に至らされず。」

孫子はいう。およそ先に戦場について敵の来るのを待つ軍隊は楽であるが、
後から戦場について戦闘にはせつける軍隊は骨が折れる。
だから、戦いに巧みな人は、[自分が主導権を握って実におり]
相手を思いのままにして、相手の思うどおりにされることがない。



このことをビジネスの場面に置き換えてみると、「先手必勝」あるいは
「ホームで戦え」ということになるでしょうか。そうすることにより、
「主導権を握る」ことができるようになるというわけですね。

「主導権を握る」ことで、当事者は心に余裕ができます。
心に余裕ができることで、当事者は自らの判断力が冴え、
あらゆる事態に対して冷静に対処することができるようになります。

考えてみれば、これは、人と人との関わりだけではないかもしれません。
例えば、事業領域や商品構成などについても「主導権を握る」ことで、
勝利の女神をぐっと近づけることができるようになるかもしれませんね。

「何を」言うかではなく「誰が」言うか

コラム:2017/12/01

こんにちは。
コーチングオフィス エンの大石です。
いつもありがとうございます。

今日は12月1日。
冬の到来とともに、年末の慌ただしさを感じさせる今日この頃です。

この時期、私はいつもこんな言葉を思い出します。

「忙中閑あり(ぼうちゅうかんあり)」
意味としては、「忙しい生活をしていても心のゆとりを忘れないこと」

もっとも、それを実行することが何より難しいのですが(笑)。

さて、先月の話となりますが、クライアントさんのご紹介で、
ある大手企業のエリア統括部長と食事をする機会に恵まれました。

そのクライアントさんは、ある分野において
全国トップクラスの成績を収める超優秀なセールスパーソン。
エリア統括部長と彼との関係(背景)は、メーカーとその代理店という間柄。
つまり、彼は、日頃からメーカーに多大な利益をもたらしている
メーカーにとってはとても有難い存在というわけです。

クライアントさんは、私の仕事の発展に繋がれば、との思いから、
エリア統括部長との面会の機会をわざわざ作ってくれたのでした。

そこで驚いたことは、世間話もそこそこに切り出された
エリア統括部長の単刀直入な以下のような発言でした。

「・・・で、具体的にはどんなサポートをお願いできそうかな?」

それは、私に仕事を依頼する前提の発言だったのです。

このことから言えることを私なりにまとめてみました。

①両者の間に絶大な信頼関係があるということ
②絶大な信頼関係があればビジネスの展開は早いということ
③「何を」言うかではなく「誰が」言うかであるということ

特に③の『「何を」言うかではなく「誰が」言うか』については、
エリア統括部長のクライアントさんに対するこの言葉が印象的でした。

「●●さんが言うことなら、もはや従うしかないでしょう(笑)」
 
クライアントさんにあらためて感謝するとともに、
私自身も彼のようにありたいとつくづく感じた晩秋の一コマでした。

「五事七計」について(2)

コラム:2017/11/24

こんにちは。
コーチングオフィス エンの大石です。
いつもありがとうございます。

11月も後半となり、今年も残すところあと1ヶ月あまり。
夜の街には、クリスマスを意識したイルミネーションが輝いています。

年末に向けて、世間ではどことなく慌ただしい雰囲気になりますが、
個人的には、皆の心がどこかワクワクしているようなこの時期の光景が気に入っています。

さて、今日は、中国古典『孫子』について書きたいと思います。
前回のコラムでは「五事七計」について取り上げましたが、今回はその続きです。

前回のコラムはこちら
http://coaching-en.com/column/2017/11/sonshi03.html

『孫子』の中で、「五事」とは「道・天・地・将・法」のことを言い、
将(リーダー)たる者はこれらのことをただ知っているだけではなく、
深く理解していることが肝要であると主張しています。

さらに『孫子』では、それらを7つのスケールをもって計れ(判断せよ)と言っています。
これを「五事」に対して「七計」と呼んでいます。

前回同様に、『孫子』(金谷治訳注 岩波文庫)より、その部分を抜粋してみます。 



「(前略)故にこれを校(くら)ぶるに計を以てして、其の情を索(もと)む。
曰わく、主 いずれか有道なる、将 いずれか有能なる、天地 いずれか得たる、
法令 いずれか行なわる、兵衆 いずれか強き、士卒 いずれか練(なら)いたる、
賞罰 いずれか明らかなると。吾れ此れを以て勝負を知る。」

それゆえ、[深い理解を得た者は、七つの]目算で比べあわせてその時の実情を求めるのである。
すなわち、君主は[敵と身方とで]いずれが人心を得ているか、将軍は[敵と身方とで]いずれが有能であるか、
自然界のめぐりと土地の情況とはいずれに有利であるか、法令はどちらが遵守されているか、
軍隊はどちらが強いか、士卒はどちらがよく訓練されているか、
賞罰はどちらが公明に行なわれているかということで、わたしは、
これらのことによって、[戦わずしてすでに]勝敗を知るのである。



この「七計」とは、本来は、ひとつひとつの項目において
敵軍(相手)と自軍(自分)との状況を比較検討するために用意されたものですが、
会社組織に当てはめるのであれば、「ブレない基準」として持っておいて良いかもしれません。

つまり、

経営者は社員の心を掴んでいるか、リーダーは優秀であるかどうか、
事業活動や立地条件は、適したタイミングや条件であるかどうか、
組織のルールや管理体制は、きちんと守られているかどうか、
メンバーは、しっかりとトレーニングを受けているかどうか、
そして、メンバーへの賞罰は、公正・公平に行なわれているかどうか。

組織にいわゆる「五事」はあっても、それらを明確に計る(判断する)ための
スケールを持ち合わせていない組織は、意外に多いのではないでしょうか。

その意味で、『孫子』の「五事七計」を学ぶことは、
組織の「あり方」をあらためて考えさせてくれる良い機会となりそうです。

「気づく」の意味を知っていますか?

コラム:2017/11/17

こんにちは。
コーチングオフィス エンの大石です。
いつもありがとうございます。

先日、コラムで秋の話題をしていたと思ったら、気がつけば今年もあと1ヶ月あまり。
毎年思うことですが、秋は他の季節に比べ、日々が早く過ぎ去るように感じます。
もっとも、これは歳のせいなのかもしれませんが(笑)。

さて、ここのところ、月の第1・3週目には、コーチングのこと、
具体的には「言葉」に関する話題をコラムに書いていますが、
本日も「言葉」に関するテーマを取り上げたいと思います。

▼10月第3週目のコラムはこちら
http://coaching-en.com/column/2017/11/kenkyokenson.html

「『気づく』の意味を知っていますか?」

この質問は、コーチングを学ばれる受講者の方々に、私がよく投げ掛けるものです。

皆、普段何気なく使っている言葉だからなのか、意味まで考えている人は少ないようで、
一様に「?」といった表情を浮かべます(実はかつての私もそうでした)。

皆からの回答としては、「新しく発想する」「知らないものを知る」
というようなものが多いのですが、実は「気づく」には下記のような意味があります。

「それまで気に留めていなかったところに注意が向いて、物事の存在や状態を知る。」

いかがでしょうか?
なかなか趣のある言葉(意味)だと思いませんか?

コーチは、クライアントとセッション(対話)をする中で、
よく「気づく」とか「気づき(を与える)」といった言葉を用います。

「気づく」の意味が「それまで気に留めていなかったところに注意が向く」であるならば、
裏を返せば「クライアントはもともと解(答え)を持っている」ことが前提となり、
コーチはそれをクライアントに「気づかせて」あげる存在ということになりますよね。

前々回のコラムで、私は、
「正しい思考・行動は、常に正しい言葉から生まれるものと信じている」
と書きました。

別の言い方をすれば、
「正しい思考・行動は、常に正しい言葉の意味を理解することから始まる」
と言って良いのかもしれませんね。

「五事七計」について(1)

コラム:2017/11/10

こんにちは。
コーチングオフィス エンの大石です。
いつもありがとうございます。

11月も中盤に差し掛かり、秋も深まってきた第2金曜日の今日は、
中国古典『孫子』について書きたいと思います。

「五事七計」

『孫子』マニア(?)の方で、この言葉を知らない方はいないでしょう。
このことは、『孫子』の「計篇」の最初の一節に出てきます。
(『孫子』 金谷治訳注 岩波文庫 より抜粋) 



「孫子曰わく、兵とは国の大事なり。死生の地、存亡の道、察せざるべからざるなり。
故にこれを経(はか)るに五事を以てし、これを校(くら)ぶるに計を以てして、其の情を索(もと)む。」

孫子はいう。戦争とは国家の大事である。[国民の]死活が決まるところで、
[国家の]存亡のわかれ道であるから、よくよく熟慮せねばならぬ。
それゆえ、五つの事がらではかり考え、[七つの]目算と比べあわせて、その時の実情を求めるのである。



戦争といった国家の一大事には「五つの事柄」と「七つのスケール」をもって、
行うか行わないかを合理的に判断せよ、という解釈ができそうです。

まず「五事」とは具体的にはどういうことでしょうか。
「計篇」の続きを読んでみたいと思います。



「一に曰わく道、二に曰わく天、三に曰わく地、四に曰わく将、五に曰わく法なり。
道とは、民をして上と意を同じくせしむる者なり。故にこれと死すべくこれと生くべくして、危(うたが)わざるなり。
天とは、陰陽・寒暑・時制なり。地とは、遠近・険易・広狭・死生なり。
将とは、智・信・仁・勇・厳なり。法とは、曲制・官道・主用なり。
此の五者は、将は聞かざること莫(な)きも、これを知る者は勝ち、知らざる者は勝たず。」

[五つの事というのは、]第一は道、第二は天、第三は地、第四は将、第五は法である。
[第一の]道とは、人民たちを上の人と同心にならせる[政治のあり方の]ことである。
そこで人民たちは死生をともにしても疑わないのである。
[第二の]天とは、陰陽や気温や時節[などの自然界のめぐり]のことである。
[第三の]地とは、距離や険しさや広さや高低[などの土地の情況]のことである。
[第四の]将とは、才智や誠信や仁慈や勇敢や威厳[といった将軍の人材]のことである。
[第五の]法とは、軍隊編成の法規や官職の治め方や主軍の用度[などの軍制]のことである。
およそこれら五つの事は、将軍たる者はだれでも知っているが、
それを深く理解している者は勝ち、深く理解していない者は勝てない。



「五事」とは「道・天・地・将・法」のことを言い、
将たる者はこれらのことをただ知っているだけでなく、
深く理解していることが肝要である、と言っています。

ところで、この考え方は、そのまま会社組織にも当てはまるのではないでしょうか。

つまり、「道」とは会社の経営理念や組織・チームの目標のことであり、
「天」とは事業活動のタイミングのことであり、「地」とは立地条件のことであり、
「将」とはリーダーとしての資質・能力のことであり、
「法」とは組織におけるルールや管理体制のことである、と言えそうです。

『孫子』の素晴らしいところは、単に「五事」を並べ立てているだけでなく、
それらをどんなスケールをもって計る(判断する)のかを示している点にあります。

次回(11月第4金曜日)のコラムでは、この「五事」をどのように
スケーリングするのかを示した「七計」について考えてみたいと思います。
どうぞお楽しみに!

「謙虚」と「謙遜」

コラム:2017/11/03

こんにちは。
コーチングオフィス エンの大石です。
いつもありがとうございます。

11月に入り紅葉シーズンが到来。秋の深まりを感じさせますね。

季節のものを見て(視覚)、聞いて(聴覚)、食す(感覚)。
日本の秋はまさにその象徴のように感じますね。
私の場合は、まずは「食」に走りそうですが(笑)。

さて、私は、2週間前のコラムで「言葉のチカラ」について書きました。

前回のコラムはこちら
http://coaching-en.com/column/2017/10/kotoba.html

私の持論にはなりますが、コーチはクライアントの
思いや考えを変換する(思考の整理のサポートをする)ために、
豊富な語彙力を持つ必要がある、という主旨でした。

その中の一節に、私は「分からない言葉は辞書で調べる」と書きました。
実際、2014年頃から私はそのことを励行しています。

「分からない言葉」を調べているうちに、時折、
「分かっているようで分かっていない言葉」があることにも気がつきます。

例えば、本日のタイトルにもある「謙虚」と「謙遜」。
みなさんはこれらの言葉をどのように理解し、使っていますか?

■謙虚
①自分の能力・地位などにおごることなく、素直な態度で人に接するさま。
②控え目で慎ましやかなさま。

■謙遜
①自分の能力・価値などを低く評価すること。
②控え目に振る舞うこと。

「謙虚」と「謙遜」、①の比較でみるとどうでしょうか。
明らかに意味の違いを感じ取れます。

コーチという仕事をベースに考えてみると、
「謙虚」でいることは良いけれど「謙遜」しなくてもいいのかな、という気がします。
少なくても自分がクライアントだったら、「謙虚」なコ―チには信頼がおけるけど、
「謙遜」ばかりするコーチには信頼がおけない(笑)。

このように、日本語は豊富にある分、曖昧に捉えてしまう言葉もまた多いと思います。
だからこそ、分からない言葉は辞書で調べて、
正しく理解し、使うことが必要なのではないでしょうか。
正しい思考・行動は、常に正しい言葉から生まれるものと信じています。

Good&Newリリース

ニュース:2017/11/01

10/31(火)に名古屋市内某メーカー様の社員教育の一環として「ビジネス実践読書会(第2回)」を実施いたしました。

「彼を知り己を知れば、百戦して殆(あやう)からず」

コラム:2017/10/27

こんにちは。
コーチングオフィス エンの大石です。
いつもありがとうございます。

10月第4金曜日の今日は、中国古典の『孫子』について書きたいと思います。
前回(10月第2金曜日)からの続きになりますね。

前回のコラムはこちら
http://coaching-en.com/column/2017/10/sonshi.html

「彼を知り己を知れば、百戦して殆(あやう)からず」

『孫子』をご存知ない方も、この言葉なら知っている、
という方は結構多いのではないでしょうか。

この言葉は、『孫子』の三番目「謀攻篇」の中にあります。
「謀攻」とは「策謀を持って敵を攻めること」ですね。

この言葉を訳すと、こんな感じになるでしょうか。

「敵を知り己を知った上で戦えば、絶対に負ける心配はない」

戦争において、諜報活動や情報収集をきちんと行うべきであることを、
おそらく「出たとこ勝負」が主流であった当時(2,500年程前)において、
強く論じているところが素晴らしいですね。

この言葉(考え方)を現代のビジネスシーンに当てはめてみると、
どんな教訓として活かされるのでしょうか。

表記が極めて端的に、かつ、高度に抽象化されているため、
様々な場面を想定できそうですが、私が着目したのは以下の2点です。

1)リーダーが持つべき視点

職場には様々なメンバーがいるが、彼らのことを日頃からよく観察して、
彼らの資質や能力をしっかりと把握した上で接することができれば、
信頼関係を築くことができ、メンバーのやる気を引き出すことができる。

2)セールスが持つべき視点

新規のクライアントに営業をかける時は、可能な限り情報収集をして、
調査・分析をした上で活動すれば、不本意な結果に陥る可能性は低くなる。

いかがでしょうか。

私が『孫子』の面白いと感じるところは、(先述しましたが)
表記が極めて端的に、かつ、高度に抽象化されているため、
読み手によって様々な解釈が成り立ち、それらを個々に活かすことができる点にあります。

私の『孫子』の"旅"はまだまだ始まったばかり。
今後も月2回のペースで、定期的に取り上げていきたいと思います。
どうぞお楽しみに!

言葉のチカラ

コラム:2017/10/20

こんにちは。
コーチングオフィス エンの大石です。
いつもありがとうございます。

秋雨前線の影響からか、先週後半~今週前半までずっと雨模様でしたね。
その前の週は秋晴れの日が続いていましたから、
天候もバランスよくできているな~と感じる今日この頃です。

さて、今日は、「言葉のチカラ」について書きたいと思います。

このことについては、折に触れ、その重要性を語っていますが、
最近は特に、コーチングクラスにおける受講生さんや、
パーソナルのクライアントさん達に語っていく中で、
再認識している事柄があります。

それは、

コーチの言葉はクライアントの思い・考えを変換することができる

ということです。

具体的にどういうことかを説明しますね。

コーチがクライアントの話を聴き、質問をした時などに、
クライアントが自分の思いや考えを上手く表現できないことがあります。
それはすなわち、クライアントの中で思考の整理ができていない、ということでもあります。

これは、コーチの質問が下手とか、クライアントがよく考えていない、
ということではなく(もちろん、それもあるかもしれませんが)、
その質問がクライアントにとって思いがけないものだったり、
熟慮しないと答えられないものだったりするためです。

そんな時、コーチは、クライアントの思い・考えを代弁することで、
クライアントの思考の整理の手助けをします。例えばこんなふうに。

「それは、お互いが理解し合えていない、ということ?」
「つまり、目的は一緒だけど手段が異なる、ということだね。」

これは、銀座コーチングスクール(GCS)の学びで言えば、
「聴く」スキルの「言い換え・要約する」に相当するわけですが、
その前提としては、コーチがそれを可能にするための
豊富な語彙力を持ち合わせていなければいけません。

では、豊富な語彙力を持つために、コーチは何をしたら良いのでしょうか?

人それぞれの方法があって良いと思いますが、私の場合、こんなことを日々実践しています。

・読書(語彙のインプット)
・コラム・メルマガ等を書く(語彙のアウトプット)
・分からない言葉は辞書で調べる(語彙の精査)

「言葉のチカラ」を再認識したことにより、この秋、これらの実践には拍車がかかりそうです。

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