NEWS & COLUMN

労少なくして功多し

コラム:2017/12/22

こんにちは。
コーチングオフィス エンの大石です。
いつもありがとうございます。

今年も残すところあと一週間あまりとなりましたね。
先週のコラムにも同じようなことを書いていますが、
今年一年を振り返るとともに、来年に向けての行動計画を立てている方も多いと思います。

私自身、今年一年を振り返ってみると、
銀座コーチングスクール(GCS)丸の内校の運営が堅調であったこと、
また、企業研修やパーソナルコーチングの数が増えたことが収穫でした。

2016年に定めた2017年の私の漢字一字は「熟」というものでしたが、
これは「熟(こな)す」という意味を込めてのものでした。

結果的には、クラスやパーソナルコーチングの数を熟(こな)し、
熟(こな)したことで、何となく自分のスタイルを確立できた、
そんなことを感じる一年だったように思います。

そこで、来年に向けて、どのように行動しようかと考えた時、
ひとつのヒントになる一節が『孫子』の中にありましたので、
ここでご紹介しておきたいと思います。

以下、『孫子』(金谷治訳注 岩波文庫)より抜粋します。 



「攻めて必ず取る者は、其の守らざる所を攻むればなり。
守りて必ず固き者は、其の攻めざる所を守ればなり。」

攻撃したからには必ず奪取するというのは、敵の守備していない所を攻撃するからである。
守ったからには必ず堅固だというのは、敵の攻撃しない所を守るからである。



このこと(特に前段部分)をビジネスの場面に置き換えてみると、

「人と違うこと(やらないこと)をやれ」

ということになるかもしれません。

今どきの言葉で言えば「レッドオーシャン」から「ブルーオーシャン」戦略の変更であり、
『孫子』研究者の守屋洋氏の言葉を借りれば(『孫子の兵法がわかる本』三笠書房より)、

「労多くして功少なし」となるビジネスを選ぶのではなく、
「労少なくして功多し」となるビジネスに注目せよ。

ということになるでしょうか。

「労少なくして功多し」のビジネスをするためには、大きな戦略面の変更でなくても、
たとえば小さな戦略面、あるいは、戦術面の変更であっても良いかもしれません。

まずは「人と違うこと(やらないこと)をやれ」を念頭に入れ、
来年の行動計画を立ててみようと思います。

来年の漢字一字

コラム:2017/12/15

こんにちは。
コーチングオフィス エンの大石です。
いつもありがとうございます。

12月も残すところあと半月となりました。
今年一年の振り返りとともに、来年の目標を定めている人も多いと思います。

「来年の目標を定める(=目標設定する)」上で、毎年私が行っていることが、
来年の目標を漢字一字で表すということです。

来年の目標を漢字一字で表すことで、そこに目標が凝縮されるため、
忘れにくく、かつ、ブレにくい目標設定方法だと感じています。

私は、2010年から「来年の漢字一字」を毎年この時期に設定しています。
ちなみに、これまでの「来年の漢字一字」を並べてみますと、以下のようになります。

2011年(設定は2010年) 挑
2012年(設定は2011年) 継
2013年(設定は2012年) 躍
2014年(設定は2013年) 進
2015年(設定は2014年) 創
2016年(設定は2015年) 実
2017年(設定は2016年) 熟

ここで、それぞれの漢字に秘めた思いを全て語ることは割愛しますが、
振り返ると、総じて、設定した目標通りになっているということが言えますし、
加えて、(何となくですが)継続性があるということも言えそうです。

例えば、2011年は、プロコーチとして始動する"挑戦"の年になりましたし、
2013年は、コーチだけでなく講師としても"飛躍"する年になりました。
また、2015年は、プロコーチとして"創業"することができました。

このように、毎年、設定した漢字通りの一年になっていることを考えると、
自ずと毎年考えるようになりますし、選ぶ漢字もポジティブなものになります。

そこで、2018年の漢字一字をあらためて考えてみました。

2018年の私の漢字一字は、"育"

"育"には、文字通り「(他者を)育てる」という意味がありますが、
もうひとつ「(自分が)成長する」という意味があります。

込めた思いとしては、
「自分が成長することで、(他者にも良い影響を与え)他者を育てる」

これは、すなわち、「コーチのあり方」そのものかもしれませんね。

主導権を握る

コラム:2017/12/08

こんにちは。
コーチングオフィス エンの大石です。
いつもありがとうございます。

早いもので、12月もすでに一週間が経過しましたね。
この時期は、年末特有の仕事の慌ただしさに加え、
忘年会などへの出席も重ねり、つい身体に負荷をかけてしまうものです。

しかし、そのような負荷も、自分が主導権を握れていたらどうでしょうか。
きっと、それらのことが負荷とならないように、
身体を鍛えたり、しっかりと睡眠を取ったりするではないでしょうか。

最近、私が学んでいる、中国古典『孫子』においても
「主導権を握る」ことの有効性を語っている箇所があります。
今日はそのことについて書きたいと思います。

以下、『孫子』(金谷治訳注 岩波文庫)より抜粋します。



「孫子曰わく、凡そ先に戦地におりて敵を待つ者は佚し、
後れて戦地におりて戦いに赴く者は労す。
故に善く戦う者は、人を致して人に至らされず。」

孫子はいう。およそ先に戦場について敵の来るのを待つ軍隊は楽であるが、
後から戦場について戦闘にはせつける軍隊は骨が折れる。
だから、戦いに巧みな人は、[自分が主導権を握って実におり]
相手を思いのままにして、相手の思うどおりにされることがない。



このことをビジネスの場面に置き換えてみると、「先手必勝」あるいは
「ホームで戦え」ということになるでしょうか。そうすることにより、
「主導権を握る」ことができるようになるというわけですね。

「主導権を握る」ことで、当事者は心に余裕ができます。
心に余裕ができることで、当事者は自らの判断力が冴え、
あらゆる事態に対して冷静に対処することができるようになります。

考えてみれば、これは、人と人との関わりだけではないかもしれません。
例えば、事業領域や商品構成などについても「主導権を握る」ことで、
勝利の女神をぐっと近づけることができるようになるかもしれませんね。

「何を」言うかではなく「誰が」言うか

コラム:2017/12/01

こんにちは。
コーチングオフィス エンの大石です。
いつもありがとうございます。

今日は12月1日。
冬の到来とともに、年末の慌ただしさを感じさせる今日この頃です。

この時期、私はいつもこんな言葉を思い出します。

「忙中閑あり(ぼうちゅうかんあり)」
意味としては、「忙しい生活をしていても心のゆとりを忘れないこと」

もっとも、それを実行することが何より難しいのですが(笑)。

さて、先月の話となりますが、クライアントさんのご紹介で、
ある大手企業のエリア統括部長と食事をする機会に恵まれました。

そのクライアントさんは、ある分野において
全国トップクラスの成績を収める超優秀なセールスパーソン。
エリア統括部長と彼との関係(背景)は、メーカーとその代理店という間柄。
つまり、彼は、日頃からメーカーに多大な利益をもたらしている
メーカーにとってはとても有難い存在というわけです。

クライアントさんは、私の仕事の発展に繋がれば、との思いから、
エリア統括部長との面会の機会をわざわざ作ってくれたのでした。

そこで驚いたことは、世間話もそこそこに切り出された
エリア統括部長の単刀直入な以下のような発言でした。

「・・・で、具体的にはどんなサポートをお願いできそうかな?」

それは、私に仕事を依頼する前提の発言だったのです。

このことから言えることを私なりにまとめてみました。

①両者の間に絶大な信頼関係があるということ
②絶大な信頼関係があればビジネスの展開は早いということ
③「何を」言うかではなく「誰が」言うかであるということ

特に③の『「何を」言うかではなく「誰が」言うか』については、
エリア統括部長のクライアントさんに対するこの言葉が印象的でした。

「●●さんが言うことなら、もはや従うしかないでしょう(笑)」
 
クライアントさんにあらためて感謝するとともに、
私自身も彼のようにありたいとつくづく感じた晩秋の一コマでした。

「五事七計」について(2)

コラム:2017/11/24

こんにちは。
コーチングオフィス エンの大石です。
いつもありがとうございます。

11月も後半となり、今年も残すところあと1ヶ月あまり。
夜の街には、クリスマスを意識したイルミネーションが輝いています。

年末に向けて、世間ではどことなく慌ただしい雰囲気になりますが、
個人的には、皆の心がどこかワクワクしているようなこの時期の光景が気に入っています。

さて、今日は、中国古典『孫子』について書きたいと思います。
前回のコラムでは「五事七計」について取り上げましたが、今回はその続きです。

前回のコラムはこちら
http://coaching-en.com/column/2017/11/sonshi03.html

『孫子』の中で、「五事」とは「道・天・地・将・法」のことを言い、
将(リーダー)たる者はこれらのことをただ知っているだけではなく、
深く理解していることが肝要であると主張しています。

さらに『孫子』では、それらを7つのスケールをもって計れ(判断せよ)と言っています。
これを「五事」に対して「七計」と呼んでいます。

前回同様に、『孫子』(金谷治訳注 岩波文庫)より、その部分を抜粋してみます。 



「(前略)故にこれを校(くら)ぶるに計を以てして、其の情を索(もと)む。
曰わく、主 いずれか有道なる、将 いずれか有能なる、天地 いずれか得たる、
法令 いずれか行なわる、兵衆 いずれか強き、士卒 いずれか練(なら)いたる、
賞罰 いずれか明らかなると。吾れ此れを以て勝負を知る。」

それゆえ、[深い理解を得た者は、七つの]目算で比べあわせてその時の実情を求めるのである。
すなわち、君主は[敵と身方とで]いずれが人心を得ているか、将軍は[敵と身方とで]いずれが有能であるか、
自然界のめぐりと土地の情況とはいずれに有利であるか、法令はどちらが遵守されているか、
軍隊はどちらが強いか、士卒はどちらがよく訓練されているか、
賞罰はどちらが公明に行なわれているかということで、わたしは、
これらのことによって、[戦わずしてすでに]勝敗を知るのである。



この「七計」とは、本来は、ひとつひとつの項目において
敵軍(相手)と自軍(自分)との状況を比較検討するために用意されたものですが、
会社組織に当てはめるのであれば、「ブレない基準」として持っておいて良いかもしれません。

つまり、

経営者は社員の心を掴んでいるか、リーダーは優秀であるかどうか、
事業活動や立地条件は、適したタイミングや条件であるかどうか、
組織のルールや管理体制は、きちんと守られているかどうか、
メンバーは、しっかりとトレーニングを受けているかどうか、
そして、メンバーへの賞罰は、公正・公平に行なわれているかどうか。

組織にいわゆる「五事」はあっても、それらを明確に計る(判断する)ための
スケールを持ち合わせていない組織は、意外に多いのではないでしょうか。

その意味で、『孫子』の「五事七計」を学ぶことは、
組織の「あり方」をあらためて考えさせてくれる良い機会となりそうです。

「気づく」の意味を知っていますか?

コラム:2017/11/17

こんにちは。
コーチングオフィス エンの大石です。
いつもありがとうございます。

先日、コラムで秋の話題をしていたと思ったら、気がつけば今年もあと1ヶ月あまり。
毎年思うことですが、秋は他の季節に比べ、日々が早く過ぎ去るように感じます。
もっとも、これは歳のせいなのかもしれませんが(笑)。

さて、ここのところ、月の第1・3週目には、コーチングのこと、
具体的には「言葉」に関する話題をコラムに書いていますが、
本日も「言葉」に関するテーマを取り上げたいと思います。

▼10月第3週目のコラムはこちら
http://coaching-en.com/column/2017/11/kenkyokenson.html

「『気づく』の意味を知っていますか?」

この質問は、コーチングを学ばれる受講者の方々に、私がよく投げ掛けるものです。

皆、普段何気なく使っている言葉だからなのか、意味まで考えている人は少ないようで、
一様に「?」といった表情を浮かべます(実はかつての私もそうでした)。

皆からの回答としては、「新しく発想する」「知らないものを知る」
というようなものが多いのですが、実は「気づく」には下記のような意味があります。

「それまで気に留めていなかったところに注意が向いて、物事の存在や状態を知る。」

いかがでしょうか?
なかなか趣のある言葉(意味)だと思いませんか?

コーチは、クライアントとセッション(対話)をする中で、
よく「気づく」とか「気づき(を与える)」といった言葉を用います。

「気づく」の意味が「それまで気に留めていなかったところに注意が向く」であるならば、
裏を返せば「クライアントはもともと解(答え)を持っている」ことが前提となり、
コーチはそれをクライアントに「気づかせて」あげる存在ということになりますよね。

前々回のコラムで、私は、
「正しい思考・行動は、常に正しい言葉から生まれるものと信じている」
と書きました。

別の言い方をすれば、
「正しい思考・行動は、常に正しい言葉の意味を理解することから始まる」
と言って良いのかもしれませんね。

「五事七計」について(1)

コラム:2017/11/10

こんにちは。
コーチングオフィス エンの大石です。
いつもありがとうございます。

11月も中盤に差し掛かり、秋も深まってきた第2金曜日の今日は、
中国古典『孫子』について書きたいと思います。

「五事七計」

『孫子』マニア(?)の方で、この言葉を知らない方はいないでしょう。
このことは、『孫子』の「計篇」の最初の一節に出てきます。
(『孫子』 金谷治訳注 岩波文庫 より抜粋) 



「孫子曰わく、兵とは国の大事なり。死生の地、存亡の道、察せざるべからざるなり。
故にこれを経(はか)るに五事を以てし、これを校(くら)ぶるに計を以てして、其の情を索(もと)む。」

孫子はいう。戦争とは国家の大事である。[国民の]死活が決まるところで、
[国家の]存亡のわかれ道であるから、よくよく熟慮せねばならぬ。
それゆえ、五つの事がらではかり考え、[七つの]目算と比べあわせて、その時の実情を求めるのである。



戦争といった国家の一大事には「五つの事柄」と「七つのスケール」をもって、
行うか行わないかを合理的に判断せよ、という解釈ができそうです。

まず「五事」とは具体的にはどういうことでしょうか。
「計篇」の続きを読んでみたいと思います。



「一に曰わく道、二に曰わく天、三に曰わく地、四に曰わく将、五に曰わく法なり。
道とは、民をして上と意を同じくせしむる者なり。故にこれと死すべくこれと生くべくして、危(うたが)わざるなり。
天とは、陰陽・寒暑・時制なり。地とは、遠近・険易・広狭・死生なり。
将とは、智・信・仁・勇・厳なり。法とは、曲制・官道・主用なり。
此の五者は、将は聞かざること莫(な)きも、これを知る者は勝ち、知らざる者は勝たず。」

[五つの事というのは、]第一は道、第二は天、第三は地、第四は将、第五は法である。
[第一の]道とは、人民たちを上の人と同心にならせる[政治のあり方の]ことである。
そこで人民たちは死生をともにしても疑わないのである。
[第二の]天とは、陰陽や気温や時節[などの自然界のめぐり]のことである。
[第三の]地とは、距離や険しさや広さや高低[などの土地の情況]のことである。
[第四の]将とは、才智や誠信や仁慈や勇敢や威厳[といった将軍の人材]のことである。
[第五の]法とは、軍隊編成の法規や官職の治め方や主軍の用度[などの軍制]のことである。
およそこれら五つの事は、将軍たる者はだれでも知っているが、
それを深く理解している者は勝ち、深く理解していない者は勝てない。



「五事」とは「道・天・地・将・法」のことを言い、
将たる者はこれらのことをただ知っているだけでなく、
深く理解していることが肝要である、と言っています。

ところで、この考え方は、そのまま会社組織にも当てはまるのではないでしょうか。

つまり、「道」とは会社の経営理念や組織・チームの目標のことであり、
「天」とは事業活動のタイミングのことであり、「地」とは立地条件のことであり、
「将」とはリーダーとしての資質・能力のことであり、
「法」とは組織におけるルールや管理体制のことである、と言えそうです。

『孫子』の素晴らしいところは、単に「五事」を並べ立てているだけでなく、
それらをどんなスケールをもって計る(判断する)のかを示している点にあります。

次回(11月第4金曜日)のコラムでは、この「五事」をどのように
スケーリングするのかを示した「七計」について考えてみたいと思います。
どうぞお楽しみに!

「謙虚」と「謙遜」

コラム:2017/11/03

こんにちは。
コーチングオフィス エンの大石です。
いつもありがとうございます。

11月に入り紅葉シーズンが到来。秋の深まりを感じさせますね。

季節のものを見て(視覚)、聞いて(聴覚)、食す(感覚)。
日本の秋はまさにその象徴のように感じますね。
私の場合は、まずは「食」に走りそうですが(笑)。

さて、私は、2週間前のコラムで「言葉のチカラ」について書きました。

前回のコラムはこちら
http://coaching-en.com/column/2017/10/kotoba.html

私の持論にはなりますが、コーチはクライアントの
思いや考えを変換する(思考の整理のサポートをする)ために、
豊富な語彙力を持つ必要がある、という主旨でした。

その中の一節に、私は「分からない言葉は辞書で調べる」と書きました。
実際、2014年頃から私はそのことを励行しています。

「分からない言葉」を調べているうちに、時折、
「分かっているようで分かっていない言葉」があることにも気がつきます。

例えば、本日のタイトルにもある「謙虚」と「謙遜」。
みなさんはこれらの言葉をどのように理解し、使っていますか?

■謙虚
①自分の能力・地位などにおごることなく、素直な態度で人に接するさま。
②控え目で慎ましやかなさま。

■謙遜
①自分の能力・価値などを低く評価すること。
②控え目に振る舞うこと。

「謙虚」と「謙遜」、①の比較でみるとどうでしょうか。
明らかに意味の違いを感じ取れます。

コーチという仕事をベースに考えてみると、
「謙虚」でいることは良いけれど「謙遜」しなくてもいいのかな、という気がします。
少なくても自分がクライアントだったら、「謙虚」なコ―チには信頼がおけるけど、
「謙遜」ばかりするコーチには信頼がおけない(笑)。

このように、日本語は豊富にある分、曖昧に捉えてしまう言葉もまた多いと思います。
だからこそ、分からない言葉は辞書で調べて、
正しく理解し、使うことが必要なのではないでしょうか。
正しい思考・行動は、常に正しい言葉から生まれるものと信じています。

Good&Newリリース

ニュース:2017/11/01

10/31(火)に名古屋市内某メーカー様の社員教育の一環として「ビジネス実践読書会(第2回)」を実施いたしました。

「彼を知り己を知れば、百戦して殆(あやう)からず」

コラム:2017/10/27

こんにちは。
コーチングオフィス エンの大石です。
いつもありがとうございます。

10月第4金曜日の今日は、中国古典の『孫子』について書きたいと思います。
前回(10月第2金曜日)からの続きになりますね。

前回のコラムはこちら
http://coaching-en.com/column/2017/10/sonshi.html

「彼を知り己を知れば、百戦して殆(あやう)からず」

『孫子』をご存知ない方も、この言葉なら知っている、
という方は結構多いのではないでしょうか。

この言葉は、『孫子』の三番目「謀攻篇」の中にあります。
「謀攻」とは「策謀を持って敵を攻めること」ですね。

この言葉を訳すと、こんな感じになるでしょうか。

「敵を知り己を知った上で戦えば、絶対に負ける心配はない」

戦争において、諜報活動や情報収集をきちんと行うべきであることを、
おそらく「出たとこ勝負」が主流であった当時(2,500年程前)において、
強く論じているところが素晴らしいですね。

この言葉(考え方)を現代のビジネスシーンに当てはめてみると、
どんな教訓として活かされるのでしょうか。

表記が極めて端的に、かつ、高度に抽象化されているため、
様々な場面を想定できそうですが、私が着目したのは以下の2点です。

1)リーダーが持つべき視点

職場には様々なメンバーがいるが、彼らのことを日頃からよく観察して、
彼らの資質や能力をしっかりと把握した上で接することができれば、
信頼関係を築くことができ、メンバーのやる気を引き出すことができる。

2)セールスが持つべき視点

新規のクライアントに営業をかける時は、可能な限り情報収集をして、
調査・分析をした上で活動すれば、不本意な結果に陥る可能性は低くなる。

いかがでしょうか。

私が『孫子』の面白いと感じるところは、(先述しましたが)
表記が極めて端的に、かつ、高度に抽象化されているため、
読み手によって様々な解釈が成り立ち、それらを個々に活かすことができる点にあります。

私の『孫子』の"旅"はまだまだ始まったばかり。
今後も月2回のペースで、定期的に取り上げていきたいと思います。
どうぞお楽しみに!

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