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坂本龍馬にみるコーチの視点

投稿日:2015年09月09日 コラム

こんにちは。コーチングオフィス エンの大石です。

タイトルをみて、「おや?」と思われたかもしれませんね(^_^;)。
どういうことかを説明したいと思います。

私は、銀座コーチングスクール(GCS)の講師を務めていますが、GCSで学ぶカリキュラムの中には「視点を移動する」という単元があります。

その「視点を移動する」に関連して、私は時々、坂本龍馬の話を引き合いに出すことがあります。
具体的には、幕末に坂本龍馬ほど「複数の視点」をもった人物はおらず、それゆえ、彼は浪人の身分でありながら、薩長同盟や大政奉還といった歴史的イベントに関わることができたという話です。

さらに具体的には、私は彼が「複数の視点」をもっていたということを、「鳥の目、虫の目、魚の目」という喩(たとえ)を使って説明しています。

◆鳥の目
「鳥の目」とは、「鳥のように高い位置から俯瞰して全体像を把握する」という視点です。
彼は、周囲が自藩の利益優先で動いていたあの時代に、常に"日本"という大きな括りで物事を捉え、行動することができていました。
◆虫の目
「虫の目」とは、「地に面した低い位置にいるからこそ見える」という視点です。
彼は「鳥の目」をもつ一方で、動きとしては、ことさら「部分」であり「現場(でできること)」を常に心掛けていたように感じます。
◆魚の目
「魚の目」とは、魚が川の流れを体全体で感じとるように、「時流がどの方向に進むのかを感じとる、先を見越す」という視点です。
彼は、「鳥の目」と「虫の目」を備えつつ、これから日本がどうあるべきかについて理想を語り、周囲を巻き込んでいきました。

ビジネスにおいても、坂本龍馬のような「複数の視点」をもつことが必要なのではないでしょうか。
もちろん、ビジネスパーソンが自助努力によって備えられることが理想ですが、視点は、時に固定化したり、定まらなかったりするものです。

そんな時、「コーチの視点」があったら良いと思いませんか?

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今、なぜ、コーチングなのか?

現代人の多くは、必要な“モノ”は一通り持っています。

このことから、人々の欲求は、次第に“モノ”から“コト”へと移行しつつあり、それに連動するかのように、人々の価値観は、“結果”から“プロセス”へと移行し始めています。

現代においてコーチングが支持されるのは、私たちコーチが、「クライアントとパートナー関係を築くことにより、クライアントの目標達成までのプロセスを管理できる専門家」だからと言えるのではないでしょうか。

コーチングオフィス エン代表 大石 典史

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