投稿日:2015年10月06日 コラム
こんにちは。コーチングオフィス エンの大石です。
ラグビーW杯イングランド大会で強豪南アフリカ相手に歴史的な1勝をあげた日本が、第3戦でこれまた格上のサモア相手に2勝目をあげました。それも今度は僅差ではなく大差で。
この結果に呼応して、日本代表チームのヘッドコーチであるエディー・ジョーンズ氏の存在がここにきてクローズアップされています。
彼は、これまでのW杯でわずか1勝しかできなかった日本代表チームを、一体どのような手法で世界の強豪と戦えるチームへと押し上げたのでしょうか。
その背景には、"コーチング"があったことが指摘されています。
そのことは、すでにマスコミ等で取り上げられている彼の発言や記事から知ることができます。
例えば...
「それまでのコーチたちと、エディー氏の違いは何だったのか?第一に、ジャパンは世界でベスト8に入れると、本気で信じたことだ」(ガジェット通信)
「コーチングでいちばん重要なのは、選手に自信を持たせることだ」(エディー・ジョーンズ/Sports Graphic Number Books)
「エディーさんの名将たるゆえんは、選手一人一人を理解し、その能力を最大限に引き出す手腕にある」(NHK プロフェッショナル 仕事の流儀)
いかがでしょう?
「本気で信じる」「自信を持たせる」「能力を最大限に引き出す」...どれもコーチング的な要素ばかりです。
エディー・ジョーンズ氏は、常に選手たちにコーチングマインドを持って接し続けたことで、日本ラグビーの実力・知名度だけでなく、コーチングの知名度をも押し上げてくれました。
奇しくも、先日のコーチングセミナーで、私の敬愛する講師がこのことに触れ、コーチングのことを以下のように表現していました。
「コーチングとは、"結果を出す"コミュニケーションである。」
現代人の多くは、必要な“モノ”は一通り持っています。
このことから、人々の欲求は、次第に“モノ”から“コト”へと移行しつつあり、それに連動するかのように、人々の価値観は、“結果”から“プロセス”へと移行し始めています。
現代においてコーチングが支持されるのは、私たちコーチが、「クライアントとパートナー関係を築くことにより、クライアントの目標達成までのプロセスを管理できる専門家」だからと言えるのではないでしょうか。
コーチングオフィス エン代表 大石 典史