投稿日:2018年05月25日 コラム
こんにちは。
コーチングオフィス エンの大石です。
いつもありがとうございます。
ここ数日は、初夏を思わせるような好天が続いていますね。
仕事を休んで、思わず何処かに出掛けたくなります(笑)。
そんな中、先週は大阪で企業研修がありました。
約半年前にスタートした同企業のリーダーシップ研修は、
毎回1~2ヶ月の間隔で、ワークショップとフォローアップを繰り返しています。
そこには、同企業の若手幹部候補生が毎回数名集うのですが、
回を重ねるたびに、彼らの発言が「他人事」から「自分事」になり、
かつ、具体的な行動計画ができていることを嬉しく感じています。
さて、企業研修でも提供している「リーダーシップ」ですが、
今から約2500年前に書かれた『孫子』の中にも「あるべき姿」が書かれています。
例えば、今日ご紹介する「勢篇」では・・・(『孫子』金谷治 訳注 岩波文庫より)
「乱は治に生じ、怯(きょう)は勇に生じ、弱は彊(強)に生ず。
治乱は数なり。勇怯(ゆうきょう)は勢なり。彊弱は形なり。」
混乱は整治から生まれる。臆病は勇敢から生まれる。軟弱は剛強から生まれる。
[これらはそれぞれ同様しやすく、互いに移りやすいものである。そして、]
乱れるか治まるかは、部隊の編成(分数)の問題である。
臆病になるか勇敢になるかは、戦いの勢い(勢)の問題である。
弱くなるか強くなるかは、軍の態勢(形)の問題である。
[だから、数と勢いと形とに留意してこそ、治と勇と強とが得られる。]
リーダーが難局にも動じないためには、以下のことに留意せよ、ということですね。
・数 - リーダーが組織における統制力を発揮すること
・勢 - 勢いに(良いムードの時はそれに)乗ること
・形 - 組織の態勢を築いて(整えて)おくこと
あなたには、これらがきちんと備わっていますか?
現代人の多くは、必要な“モノ”は一通り持っています。
このことから、人々の欲求は、次第に“モノ”から“コト”へと移行しつつあり、それに連動するかのように、人々の価値観は、“結果”から“プロセス”へと移行し始めています。
現代においてコーチングが支持されるのは、私たちコーチが、「クライアントとパートナー関係を築くことにより、クライアントの目標達成までのプロセスを管理できる専門家」だからと言えるのではないでしょうか。
コーチングオフィス エン代表 大石 典史