投稿日:2018年05月11日 BLOG
こんにちは。
コーチングオフィス エンの大石です。
いつもありがとうございます。
ゴールデンウィークから一週間が経過し、
世間もようやく平静を取り戻してきた感があります。
ゴールデンウィーク期間中、特に私は遠出することもなく、
むしろ、日頃外出が多いことにより滞りがちな企画業務や
事務処理などを自宅オフィスでせっせとこなしておりました。
と言っても、決して仕事漬けの毎日であったわけでもなく、
時に部屋の掃除や読書(まあ、ある意味、仕事なのですが)
などにも時間を費やして過ごしておりました。
読書に関しては、あらためて『孫子』を読む機会に触れたことにより、
これまでは何気なく見過ごしていた箇所に目が留まることも多かったように感じます。
例えば、今日ご紹介する『孫子』「軍争篇」にある以下の部分もそのひとつです。
「軍争の難きは、迂(う)を以て直と為し、患(かん)を以て利と為す」
軍争のむつかしいのは、廻り遠い道をまっすぐの近道にし、
害のあることを利益に転ずることである。
いわゆる「迂直の計」と言われるもので、現代風に解釈すると、
わざわざ回り道を迂回して敵に有利だと信じ込ませ、
敵より遅れて出発しながら先に到達する-すなわち、
迂回しておいて速やかに目的を達することである。
となります(守屋洋氏『「孫子の兵法」がわかる本』を参考にしています)。
さらに、これをビジネスに応用するならば、こんな解釈もできそうです。
交渉事や調整事など、自らの目的達成のためには、
正攻法だけでなく、時には「迂直の計」を使って、
「根回し」などの"寝技"を使うことも一考である。
そう言えば、20代の頃、よく先輩社員に言われました。
「自分の意向を通そうと思ったら、まずはキーパーソンに根回ししておけ」と(笑)。
答えを急ぐ現代のビジネスパーソンに、戦略的に思考の「余白」をつくり出す。これこそが対話によるコーチングの醍醐味と言えるでしょう。
情報の波を留め、マインドフルに自分の内面に向き合う時間は、クライアントに表面的な答えを超えた納得感をもたらしてくれます。
人間だからこそ、プロコーチだからこそできる「本物の対話」が、クライアントの孤独を和らげ、次なる変容へと導いてくれるのです。
コーチングオフィス エン代表 大石 典史