投稿日:2018年04月20日 コラム
こんにちは。
コーチングオフィス エンの大石です。
いつもありがとうございます。
先週のコラムの冒頭で、4月初旬に、ある企業主催の新人研修に
トレーナーとして立ち会ったことをお伝えしました。
今日のコラムでは、この時に新人たちに接していて、
私が感じたこと・気づいたことについてお話したいと思います。
この時の私の役回りは、ロールプレイング時などに、
見ていて気づいたことをフィードバックしたり、
受講者からの質問に答えたりする、というものでした。
受講者からの質問で感じたことは、多くの受講者が、
正解を求めたがる
傾向にあるということでした。
例えば、それは、こんな質問からも感じ取ることができました。
「研修では○○を推奨していますが、●●の場合はどうですか?
また、▲▲の場合はどうですか?」
この時、■■や▲▲は、まず起こりそうにないレアケースです。
私は、このレアケースに対する解答を、彼らはあらかじめ用意しておきたい、
用意することで安心しておきたいのだろうな、ということを感じたのです。
誤解を恐れずに言えば、彼らは、これまで答えが常に用意された環境で育ってきたため、
正解がないと不安になってしまう、いわゆる「マニュアル世代」なんだな、と感じました。
このような質問を何度も受けたので、終盤にはこんな回答をしました。
(決して怒ったりキレたりしたわけではありません 笑)
「起こる可能性の低いことをあれこれ考え、その答えを用意しておくよりも、
失敗を恐れず(=失敗しても良い)、まずは行動することを心掛けてみたら?」
質問をした受講者が、この答えに納得したかどうかはわかりません。
しかし、私が伝えたことは経験的に間違っていないと思っています。
続けて、彼らには、こんなエールを送りたいと思います。
「社会はね、正解はひとつでないことの方が多いんだよ。
行動した先に、きっと自分の納得する答えが見つかるものだよ。」
現代人の多くは、必要な“モノ”は一通り持っています。
このことから、人々の欲求は、次第に“モノ”から“コト”へと移行しつつあり、それに連動するかのように、人々の価値観は、“結果”から“プロセス”へと移行し始めています。
現代においてコーチングが支持されるのは、私たちコーチが、「クライアントとパートナー関係を築くことにより、クライアントの目標達成までのプロセスを管理できる専門家」だからと言えるのではないでしょうか。
コーチングオフィス エン代表 大石 典史