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「卒を視ること嬰児の如し」

投稿日:2018年04月13日 コラム

こんにちは。
コーチングオフィス エンの大石です。
いつもありがとうございます。

4月に入り、すでに2週間が経過しようとしています。

私は4月初旬に新入社員のトレーナーとして、
ある企業主催の新人研修に立ち会うことができました。

期待と不安を抱えた彼らの表情を見ながら、
一方で私は、社会人の先輩としての立場から、
『孫子』「地形篇」にある一節を思い浮かべていました。



「卒を視ること嬰児(えいじ)の如し、故にこれと深谿(しんけい)に赴くべし。
卒を視ること愛子の如し、故にこれと惧(とも)に死すべし。」

[将軍が兵士を治めていくのに]兵士たちを赤ん坊のように見て
[万事に気をつけていたわって]いくと、それによって兵士たちといっしょに
深い谷底(危険な土地)にも行けるようになる。
兵士たちをかわいいわが子のように見て[深い愛情で接して]いくと、
それによって兵士たちと生死をともにできるようになる。



コラム『孫子』の回において、ここ2回程「将(=リーダー)」について触れていますが、
「卒を視ること嬰児(えいじ)の如し」は、まさに、リーダーがメンバーに対して
最初に持つべき姿勢なのかもしれません。

つまり、リーダーはメンバーに赤ん坊のように接する(=思いやりを持って接する)ことで、
そこに信頼関係が生まれ、彼らもやる気を出してくれる、と言えるのではないでしょうか。

「部下が言うことを聞かない」
「部下のやる気が感じられない」

と、もしあなたが嘆くのであれば、まずは、自分の部下に対して
「嬰児(えいじ)の如く」接することから始めてみても良いかもしれませんね。

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今、なぜ、コーチングなのか?

現代人の多くは、必要な“モノ”は一通り持っています。

このことから、人々の欲求は、次第に“モノ”から“コト”へと移行しつつあり、それに連動するかのように、人々の価値観は、“結果”から“プロセス”へと移行し始めています。

現代においてコーチングが支持されるのは、私たちコーチが、「クライアントとパートナー関係を築くことにより、クライアントの目標達成までのプロセスを管理できる専門家」だからと言えるのではないでしょうか。

コーチングオフィス エン代表 大石 典史

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