投稿日:2017年11月17日 コラム
こんにちは。
コーチングオフィス エンの大石です。
いつもありがとうございます。
先日、コラムで秋の話題をしていたと思ったら、気がつけば今年もあと1ヶ月あまり。
毎年思うことですが、秋は他の季節に比べ、日々が早く過ぎ去るように感じます。
もっとも、これは歳のせいなのかもしれませんが(笑)。
さて、ここのところ、月の第1・3週目には、コーチングのこと、
具体的には「言葉」に関する話題をコラムに書いていますが、
本日も「言葉」に関するテーマを取り上げたいと思います。
▼10月第3週目のコラムはこちら
https://coaching-en.com/column/2017/11/kenkyokenson.html
「『気づく』の意味を知っていますか?」
この質問は、コーチングを学ばれる受講者の方々に、私がよく投げ掛けるものです。
皆、普段何気なく使っている言葉だからなのか、意味まで考えている人は少ないようで、
一様に「?」といった表情を浮かべます(実はかつての私もそうでした)。
皆からの回答としては、「新しく発想する」「知らないものを知る」
というようなものが多いのですが、実は「気づく」には下記のような意味があります。
「それまで気に留めていなかったところに注意が向いて、物事の存在や状態を知る。」
いかがでしょうか?
なかなか趣のある言葉(意味)だと思いませんか?
コーチは、クライアントとセッション(対話)をする中で、
よく「気づく」とか「気づき(を与える)」といった言葉を用います。
「気づく」の意味が「それまで気に留めていなかったところに注意が向く」であるならば、
裏を返せば「クライアントはもともと解(答え)を持っている」ことが前提となり、
コーチはそれをクライアントに「気づかせて」あげる存在ということになりますよね。
前々回のコラムで、私は、
「正しい思考・行動は、常に正しい言葉から生まれるものと信じている」
と書きました。
別の言い方をすれば、
「正しい思考・行動は、常に正しい言葉の意味を理解することから始まる」
と言って良いのかもしれませんね。
現代人の多くは、必要な“モノ”は一通り持っています。
このことから、人々の欲求は、次第に“モノ”から“コト”へと移行しつつあり、それに連動するかのように、人々の価値観は、“結果”から“プロセス”へと移行し始めています。
現代においてコーチングが支持されるのは、私たちコーチが、「クライアントとパートナー関係を築くことにより、クライアントの目標達成までのプロセスを管理できる専門家」だからと言えるのではないでしょうか。
コーチングオフィス エン代表 大石 典史