投稿日:2017年11月03日 コラム
こんにちは。
コーチングオフィス エンの大石です。
いつもありがとうございます。
11月に入り紅葉シーズンが到来。秋の深まりを感じさせますね。
季節のものを見て(視覚)、聞いて(聴覚)、食す(感覚)。
日本の秋はまさにその象徴のように感じますね。
私の場合は、まずは「食」に走りそうですが(笑)。
さて、私は、2週間前のコラムで「言葉のチカラ」について書きました。
前回のコラムはこちら
https://coaching-en.com/column/2017/10/kotoba.html
私の持論にはなりますが、コーチはクライアントの
思いや考えを変換する(思考の整理のサポートをする)ために、
豊富な語彙力を持つ必要がある、という主旨でした。
その中の一節に、私は「分からない言葉は辞書で調べる」と書きました。
実際、2014年頃から私はそのことを励行しています。
「分からない言葉」を調べているうちに、時折、
「分かっているようで分かっていない言葉」があることにも気がつきます。
例えば、本日のタイトルにもある「謙虚」と「謙遜」。
みなさんはこれらの言葉をどのように理解し、使っていますか?
■謙虚
①自分の能力・地位などにおごることなく、素直な態度で人に接するさま。
②控え目で慎ましやかなさま。
■謙遜
①自分の能力・価値などを低く評価すること。
②控え目に振る舞うこと。
「謙虚」と「謙遜」、①の比較でみるとどうでしょうか。
明らかに意味の違いを感じ取れます。
コーチという仕事をベースに考えてみると、
「謙虚」でいることは良いけれど「謙遜」しなくてもいいのかな、という気がします。
少なくても自分がクライアントだったら、「謙虚」なコ―チには信頼がおけるけど、
「謙遜」ばかりするコーチには信頼がおけない(笑)。
このように、日本語は豊富にある分、曖昧に捉えてしまう言葉もまた多いと思います。
だからこそ、分からない言葉は辞書で調べて、
正しく理解し、使うことが必要なのではないでしょうか。
正しい思考・行動は、常に正しい言葉から生まれるものと信じています。
現代人の多くは、必要な“モノ”は一通り持っています。
このことから、人々の欲求は、次第に“モノ”から“コト”へと移行しつつあり、それに連動するかのように、人々の価値観は、“結果”から“プロセス”へと移行し始めています。
現代においてコーチングが支持されるのは、私たちコーチが、「クライアントとパートナー関係を築くことにより、クライアントの目標達成までのプロセスを管理できる専門家」だからと言えるのではないでしょうか。
コーチングオフィス エン代表 大石 典史