投稿日:2017年10月20日 コラム
こんにちは。
コーチングオフィス エンの大石です。
いつもありがとうございます。
秋雨前線の影響からか、先週後半~今週前半までずっと雨模様でしたね。
その前の週は秋晴れの日が続いていましたから、
天候もバランスよくできているな~と感じる今日この頃です。
さて、今日は、「言葉のチカラ」について書きたいと思います。
このことについては、折に触れ、その重要性を語っていますが、
最近は特に、コーチングクラスにおける受講生さんや、
パーソナルのクライアントさん達に語っていく中で、
再認識している事柄があります。
それは、
コーチの言葉はクライアントの思い・考えを変換することができる
ということです。
具体的にどういうことかを説明しますね。
コーチがクライアントの話を聴き、質問をした時などに、
クライアントが自分の思いや考えを上手く表現できないことがあります。
それはすなわち、クライアントの中で思考の整理ができていない、ということでもあります。
これは、コーチの質問が下手とか、クライアントがよく考えていない、
ということではなく(もちろん、それもあるかもしれませんが)、
その質問がクライアントにとって思いがけないものだったり、
熟慮しないと答えられないものだったりするためです。
そんな時、コーチは、クライアントの思い・考えを代弁することで、
クライアントの思考の整理の手助けをします。例えばこんなふうに。
「それは、お互いが理解し合えていない、ということ?」
「つまり、目的は一緒だけど手段が異なる、ということだね。」
これは、銀座コーチングスクール(GCS)の学びで言えば、
「聴く」スキルの「言い換え・要約する」に相当するわけですが、
その前提としては、コーチがそれを可能にするための
豊富な語彙力を持ち合わせていなければいけません。
では、豊富な語彙力を持つために、コーチは何をしたら良いのでしょうか?
人それぞれの方法があって良いと思いますが、私の場合、こんなことを日々実践しています。
・読書(語彙のインプット)
・コラム・メルマガ等を書く(語彙のアウトプット)
・分からない言葉は辞書で調べる(語彙の精査)
「言葉のチカラ」を再認識したことにより、この秋、これらの実践には拍車がかかりそうです。
現代人の多くは、必要な“モノ”は一通り持っています。
このことから、人々の欲求は、次第に“モノ”から“コト”へと移行しつつあり、それに連動するかのように、人々の価値観は、“結果”から“プロセス”へと移行し始めています。
現代においてコーチングが支持されるのは、私たちコーチが、「クライアントとパートナー関係を築くことにより、クライアントの目標達成までのプロセスを管理できる専門家」だからと言えるのではないでしょうか。
コーチングオフィス エン代表 大石 典史