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『孫子の兵法』に学ぶ

投稿日:2017年10月13日 コラム

こんにちは。
コーチングオフィス エンの大石です。
いつもありがとうございます。

10月の第2週目の今日は、中国古典の『孫子』について書きたいと思います。
とはいえ、『孫子』のことをよくご存知ない方もいらっしゃると思いますので
(かくいう私もまだ初心者ですが)、まずは概略から紐解いてみたいと思います。

『孫子』は今から2,500年程前、中国・春秋時代の武将・軍事思想家であった
孫武(そんぶ)作による兵法書であり、一般的には「『孫子』の兵法」と呼ばれています。
軍事的な思想や哲学、戦略・戦術を記したもので、具体的には、
「始計」「作戦」「謀攻」「軍形」「兵勢」「虚実」「軍争」「九変」「行軍」
「地形」「九地」「火攻」「用間」の合計13篇から構成されています。

『孫子』は、時代を超え、地域を超え、数多くの人々に読み継がれているわけですが、
その理由は何処にあるのでしょうか。
私なりに調べてみたところ、以下の2点に集約できるように思いました。

1)表記が極めて端的に、かつ、高度に抽象化されている

『孫子』には、具体的な事例や固有の地名・人物の名などはなく、
表記が極めて端的に、かつ、高度に抽象化されているため、
様々な時代の様々な読者が、自身の置かれている環境や立場に即した
読み方をすることができ、応用できているのではないでしょうか。

例えばこれは、日本の戦国武将であった武田信玄が、『孫子』から「風林火山」の
四文字を借りて旗印にしていたり、ソフトバンクグループの孫正義会長が
『孫子』を「座右の書」としていることなどからも明らかです。

2)表記されている戦略・戦術が人間心理に対する深い洞察に基づいている

一見すると、1)の理由と矛盾するようですが、『孫子』の内容は、
人間心理の本質を突いているからこそ、様々な時代の様々な読者に
「不変の真理」として受け入れられているのではないかと思うのです。

そこで、次回のコラム(具体的には10月第4金曜日)では、
この『孫子』の一文を例に取り上げて、それを現代のビジネスに活かす場合、
どう読み解けば良いのかということを、私なりに解釈してみたいと思います。
どうぞお楽しみに!

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今、なぜ、コーチングなのか?

現代人の多くは、必要な“モノ”は一通り持っています。

このことから、人々の欲求は、次第に“モノ”から“コト”へと移行しつつあり、それに連動するかのように、人々の価値観は、“結果”から“プロセス”へと移行し始めています。

現代においてコーチングが支持されるのは、私たちコーチが、「クライアントとパートナー関係を築くことにより、クライアントの目標達成までのプロセスを管理できる専門家」だからと言えるのではないでしょうか。

コーチングオフィス エン代表 大石 典史

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