投稿日:2016年08月15日 コラム
こんにちは。コーチングオフィス エンの大石です。
暑い日が続いています。 この暑さは気候によるものかと言えば、おそらくそれだけではないでしょう。
オリンピックに出場中の日本選手団から、感動や元気といった"熱"をいただいていることも、この暑さに拍車をかけていると言えるのではないでしょうか。
私のここ数年の盆の過ごし方は、1~2日おでかけするぐらいで、あとは自宅オフィスで9月以降に向けた仕事の"仕込み"をすることが多かったのですが、今年の夏ばかりは、テレビの前で釘付けになっています(笑)。
さて、先週のコラムでは、オリンピックの話題を受けて、「スポーツの分野におけるメンタルコーチ(トレーナー)」の存在について触れました。
今日は、彼らの役割について、もう少し詳しくお話ししたいと思います。
メンタルコーチ(トレーナー)の役割は、一般的には、アスリートとの"対話"を通じて、彼らが試合や競技会で最高のパフォーマンスを発揮できるための「準備の仕方」や「心の整え方」を、彼ら自身が気づいて行動できるようにサポートすることである、と言えるでしょう。
オリンピックではなく、かつ、少し前の事例で恐縮ですが、2015年9月に行われたラグビーW杯おいて、日本代表チームが歴史的な3勝を挙げたことをご存知の方も多いと思います。
なかでも、プレースキックを担当した五郎丸選手の"ルーティン"は、その独特なポーズとあいまって、多くのメディアに取り上げられることになりましたが、この"ルーティン"こそが、同チームのメンタルコーチと共に創り上げた「心の整え方」であったのです。
もしも、ラグビー日本代表チームにメンタルコーチの存在がなかったら・・・?
あくまで想像ですが、五郎丸選手の"ルーティン"は完成しないままW杯に臨むことになるため日本代表チームの得点力は伸びず、結果として、あの歴史的な3勝を挙げることはできなかったと言えるでしょう。
これほどの影響力を持つメンタルコーチ(トレーナー)の存在。
それは何もスポーツの分野に限ったことではありません。
ビジネスの世界にもちゃんとコーチは存在しています(ここではスポーツと区別するために「ビジネスコーチ」という呼称を使います)。
この「ビジネスコーチ」については、次の機会にお話ししますね。
現代人の多くは、必要な“モノ”は一通り持っています。
このことから、人々の欲求は、次第に“モノ”から“コト”へと移行しつつあり、それに連動するかのように、人々の価値観は、“結果”から“プロセス”へと移行し始めています。
現代においてコーチングが支持されるのは、私たちコーチが、「クライアントとパートナー関係を築くことにより、クライアントの目標達成までのプロセスを管理できる専門家」だからと言えるのではないでしょうか。
コーチングオフィス エン代表 大石 典史