投稿日:2016年10月14日 コラム
こんにちは。コーチングオフィス エンの大石です。
いつもありがとうございます。
10月も中盤に差し掛かり、辺りは秋らしさを増してきましたね。
個人的な話ですが、毎年この時期は、スーツを「春・夏仕様」から「秋・冬仕様」に切り替える時期でもあります。
状況に応じてネクタイも着用するようになり、服装の切り替えとともに、気分もリセットできる感覚が心地良いと感じています。
さて、今日は、「自己肯定感」について取り上げてみたいと思います。
コーチやコーチングに接している方が、ふだん何気なく使っている「自己肯定感」という言葉。
あなたは、この意味をわかりやすく説明することができるでしょうか?
なぜ、このような質問をするのかと言いますと、最近、私が講師を務めたコーチングクラスで、一人の受講生が「自己肯定感」という言葉に疑問を持たれたからです。
彼の疑問は、以下のようなものでした。
「『自己肯定感』という言葉の意味は理解できるが、その感覚がよくわからない。何がどうなると、『自己』を『肯定』したことになるのでしょうか?」
これには軽い衝撃を受けました。
私にとっては、それこそ"感覚的に"理解していたことだったからです。
当然のことながら、うまく説明ができません。
その場で電子辞書を使って調べてみましたが、意外なことに「自己」や「肯定」という言葉を見つけても、「自己肯定感」という言葉を見つけることができませんでした。
その受講生と話すうちに、私は以下の言葉に辿り着きました。
「自己肯定感」とは、今の自分をOKと思うこと
この言葉を発した途端、何かが腹にすとんと落ちたような感覚を覚えました。
彼も合点がいったようで、「ああ、その感覚ならわかります。」とのこと。
続いて「でも、なかなかそのようには思えないんですよね・・・」とも。
彼の発言にあるように、多くの方は「自己肯定感」をなかなか持てないでいるのかもしれませんね。
そこで、私は自信を持って彼に伝えました。
「大丈夫。コーチングを学べば、『自己肯定感』は確実に身につきますよ。」
その後、クラスアシスタントと合流。
アシスタントに受講生とのやり取りと、辿り着いた答えを伝えてみたところ、
「『OK』という言葉が、何だか軽さを感じさせますね・・・」とのこと。
しかし、「自己肯定感」のある私は、「それでもOK」と思えるのでした(笑)。
現代人の多くは、必要な“モノ”は一通り持っています。
このことから、人々の欲求は、次第に“モノ”から“コト”へと移行しつつあり、それに連動するかのように、人々の価値観は、“結果”から“プロセス”へと移行し始めています。
現代においてコーチングが支持されるのは、私たちコーチが、「クライアントとパートナー関係を築くことにより、クライアントの目標達成までのプロセスを管理できる専門家」だからと言えるのではないでしょうか。
コーチングオフィス エン代表 大石 典史