投稿日:2016年09月23日 コラム
こんにちは。コーチングオフィス エンの大石です。
いつもありがとうございます。
昨日は秋分の日でした。
これからは、どんどん日が短くなっていきますね。
毎年、秋になると思うのですが、秋から年末までは、あっという間に日が過ぎ去ってしまう感覚があります。
この感覚は、きっと日照時間(の短さ)との関係があるのかもしれませんね。
さて、今日のタイトルである「鬼に金棒」。
秋とは全く関係ありませんが(笑)、意味としては、こんな感じです。
(強い鬼にさらに武器を持たせる意から)ただでさえ強いもの(者・物)に、一層の強さが加わること。
まさに「言い得て妙」だと感じるのですが、最近、同業者の中に、この言葉を(おそらく本人は気づいていないと思いますが)履き違えている方が増えてきているような気がします。
私の持論ですが、コーチやカウンセラーの方は、まずは自らが「鬼」になることが先決ではないかと思います。
「鬼」であるからこそ「金棒」が振り回せるのであって、「鬼」でなければ「金棒」に振り回されてしまいます。
滑稽なのは、そのことに周りは気づいているのに、本人が気づいていないケースです。
そんな人を私は知っていますが、それはまるで、ひ弱な鬼が、一生懸命金棒を振り回してはいるものの、相手に効果的な一撃を与えられずにへたり込んでしまう姿に似ています。
私達の職業で言えば、「金棒」は「ツール」であり、「鬼」は「自分自身」であり「(本業の)スキル」であると言えるでしょうか。
別の言い方をすれば、「金棒」に本来持っている最高の輝きを見出そうとするのであれば、まずはそれを扱う「鬼」が自分自身を磨き、本業のスキルを磨くことから始めるべきである、とも言えるでしょう。
面白いことですが、そんなことをしているうちに、その「鬼」は、「やっぱり自分には金棒は要らない!」と、それを手放すことになるのかもしれませんね。
現代人の多くは、必要な“モノ”は一通り持っています。
このことから、人々の欲求は、次第に“モノ”から“コト”へと移行しつつあり、それに連動するかのように、人々の価値観は、“結果”から“プロセス”へと移行し始めています。
現代においてコーチングが支持されるのは、私たちコーチが、「クライアントとパートナー関係を築くことにより、クライアントの目標達成までのプロセスを管理できる専門家」だからと言えるのではないでしょうか。
コーチングオフィス エン代表 大石 典史