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部下が上司にコーチングスキルを活用したら?

投稿日:2026年10月16日 BLOG

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コーチングスキルの新しい活用方法とは?

コーチングは個人の可能性を最大限に引き出し、対象者の能力開発や人材育成に高い効果を発揮するコミュニケーションスキルです。そのため、職場においては、上司が部下に成長を促す場面で活用されるのが一般的であると言えます。

一方で、意外と思われるかもしれませんが、部下が上司に対してコーチングスキルを活用することも可能です。やり方さえ間違えなければ、関係性の構築や職場の生産性向上に大きな効果をもたらすと言えるかもしれません。

ちなみに、部下が上司に対してコーチングスキルを活用することを(私は知らなかったのですが)「アップ・コーチング」とか「ボスマネジメント」と呼ぶのだそうです。名称がすでに存在しているということは、それなりにニーズがあり、効果も期待できるということなのでしょうね。

期待できる効果と生じやすいリスクとは?

部下が上司に対してコーチングスキルを活用することで期待できる主な効果としては、以下の点が考えられます。

  • 上司の思考整理・意思決定をサポート
    一般的に、組織の上司は常に多忙で、一人で問題を抱え込みがちなため、部下が適切に問いかけることで、上司自身の頭の中が整理され、より良い決断を下しやすくなります。
  • 上司の盲点の解消
    より現場に近い部下の視点から質問やフィードバックをすることで、上司は自身のマネジメントの偏りや現場の課題に素早く気づくことができます。
  • 心理的安全性の向上と信頼関係の強化
    部下が上司の話を傾聴する姿勢を示すことで、上司も「この部下には本音や弱みを話しやすい」と感じ、双方向のオープンなコミュニケーションが生まれやすくなります。

ところで、私は冒頭で「やり方さえ間違えなければ・・・」と書きましたが、上記に関連して、部下が上司に対してコーチングスキルを活用することで生じやすいリスクとは何でしょうか?
次に考えられる懸念点を書き出してみます。

  • 部下から「評価されている」と感じてしまう
    コーチングは使い方を誤ると「上下関係」を生みやすくなるため、不用意な問いかけ(例:「なぜそう思うのですか?」など)は、上司のプライドを傷つける恐れがあります。
  • 部下に対して警戒・防御モードになる
    上司が部下の不用意な問いかけにより「自分の能力が部下に評価されている」と感じると、かえって態度が硬化したり、部下との関係が悪化したりする恐れがあります。

部下は上司の「頼りになるパートナー」になることを目指そう

コーチングは対人関係構築にも大きな効果を発揮するスキルですから、せっかく使うのであれば、そこは上手に活用したいところです。部下が上司にコーチングスキルを活用する際には、「頼りになるパートナー」として接する意識が不可欠となります。
具体的には以下の点に留意すると良いでしょう。

  • 「質問」ではなく「相談の性質を高めた問い」にする
    例としては、以下のような問いかけが効果的です。
    ×「もっと具体的に教えてもらえませんか?」(詰問に見えやすい)
    ◯「〜の理解を深めたいのですが、ここで重視されるポイントはどこですか?」
  • 上司の話を聴き、受け止める
    上司の発言に対し、まずは「おっしゃる通りですね」「〜という点は勉強になります」など一旦受け止めた上で、問いを投げかけるようにすると効果的です。

部下が上司に対してコーチングスキルを発揮できるようになると、上司にとっても部下のあなたは「頼りになるパートナー」となります。また、その延長として、「指示命令型」の組織から「対話型組織」へとシフトすることも可能になります。
このような立場にいる方はぜひ実践されることをお勧めします。

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対話によるコーチングの価値とは?

答えを急ぐ現代のビジネスパーソンに、戦略的に思考の「余白」をつくり出す。これこそが対話によるコーチングの醍醐味と言えるでしょう。

情報の波を留め、マインドフルに自分の内面に向き合う時間は、クライアントに表面的な答えを超えた納得感をもたらしてくれます。

人間だからこそ、プロコーチだからこそできる「本物の対話」が、クライアントの孤独を和らげ、次なる変容へと導いてくれるのです。

コーチングオフィス エン代表 大石 典史

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