投稿日:2026年10月09日 BLOG

コーチングにおいてよく取り上げられる言葉のひとつに「自己基盤」があります。
コーチングを学習された方や、コーチとして活動中の方には馴染みのある言葉ではないでしょうか。
自己基盤とは、一般的に、「その人自身の生き方や精神的な土台、または人間性」のことを指します。コーチングを実施する上で、自己基盤はコーチにとってもクライアントにとっても必要な要素として教わることが多いようです。
参考までに、私が所属している銀座コーチングスクール(GCS)では、自己基盤の定義として下記のとおり紹介されています(以下、GCSクラステキストより引用)。
クライアントの目標達成をサポートするには、コーチ自身が目標達成についての経験と深い見識を持っていることが必要です。コーチは常にクライアントのロールモデル(模範)であることを目指します。
その前提として、自分自身をよく理解し、自分自身に対しての肯定的な思いを持ち、それをクライアントに開示できることが大切です。「自己基盤」とはそれらを総合して指す言葉です。
GCSでは、自己基盤を構成する3つの要素として「自己理解」「自己肯定感(自己承認)」「自己開示」を挙げており、自己基盤をより強固なものにしていくためには、これらのステップを意識して取り組むことが効果的である、としています。
自己基盤をより強固なものにしていくための取り組みは、上記の3要素以外にも考えられます。
先にも触れたとおり、自己基盤はコーチにとってもクライアントにとっても必要な要素であると言えますが、ここでは、「コーチの自己基盤をより強固なものにするためにできること」について考えてみたいと思います。
まず、私が経験した中でお伝えできることは、以下のような事柄です。
これらの内容や方法の詳細をここで一つ一つ取り上げるのは割愛しますが、いずれも一定の効果がある(あった)と感じており、手軽にできるものばかりなので是非お勧めしたいのですが、中でも「自らの信念・信条を定める」ことは有効だと感じています。
「信念」と「信条」は言葉が似ており、同じような意味として使用されることもありますが、厳密に言うと、少々意味合いが異なります。
これらの関係は、「信念」が考え方のベースにあって、その上に「信条」が行動指針としてある、という階層関係として捉えることができます。
この「信念(考え方)」と「信条(行動指針)」を合わせ持つことで、コーチはぶれない姿勢、立ち居振る舞い、行動などができるようになっていきます。
ちなみに私の「信念」「信条」の一部をご紹介しますと、以下のとおりとなります。
あなたの自己基盤をより強固なものにするために、ご自身の「信念」「信条」を一度作成してみてはいかがでしょうか。
答えを急ぐ現代のビジネスパーソンに、戦略的に思考の「余白」をつくり出す。これこそが対話によるコーチングの醍醐味と言えるでしょう。
情報の波を留め、マインドフルに自分の内面に向き合う時間は、クライアントに表面的な答えを超えた納得感をもたらしてくれます。
人間だからこそ、プロコーチだからこそできる「本物の対話」が、クライアントの孤独を和らげ、次なる変容へと導いてくれるのです。
コーチングオフィス エン代表 大石 典史