投稿日:2026年05月29日 BLOG

先週のBLOGでは「40代のビジネスパーソンがコーチングを学ぶ理由」について、コーチングスクール講師の立場から考察いたしました。
40代のビジネスパーソンにとって、コーチングを学ぶ理由には「組織内の活用」があるという主旨のものでしたが、では50代のビジネスパーソンにとってはどうでしょうか?
当然のことながら40~50代は地続きなので、そのまま「組織内の活用」に軸足を置く50代の方も多いと思いますが、その一方で、自身の今後の「キャリアへの活用」を見据えてコーチングを学ぶ方も多いようです。
そこには、日本の労働環境の変化と50代特有の強みが絡んだ非常に合理的な理由がある、と考えることができます。
50代のビジネスパーソンがコーチングを「キャリアへの活用」と結びつけることについて、主な要因を以下3つの視点で整理してみました。
昭和・平成時代は60歳定年が当たり前でしたが、現在は健康寿命も延び、65歳や70歳まで働くことが当たり前になりつつあります。「セカンドキャリア」の言葉が脳裏を過(よぎ)るようになる中、会社や組織に依存することなく、長く現役でいるための「個人のスキル」としてコーチングが注目されるのは、時代の流れからいっても当然のことかもしれません。
仕事における成功や挫折、リーダーシップの発揮、人材育成、プライベートにおける家庭(家族)の問題など、50代がこれまでに積み上げてきた多様な「人生経験」は、自分より下の世代となるクライアントに対する深い共感の土台となります。
また、比較的教えること(ティーチング)に慣れている50代の方が、新たに引き出す(コーチング)のスキルを身につけることは、他者との差別化にもなります。
コーチングは、いわばコーチ自身が商品となるものであるため、在庫を抱える必要がなく、パソコンと通信環境さえ整えば、すぐに自宅で始められる性質のものです。資本金が少なく済むため、失敗のリスクを最小限に抑えたい50代の方の副業・起業スタイルには適していると言えます(とはいえ、私自身の経験から、いきなり起業ではなく、まずは副業スタイルから始めることをお勧めします)。
人生の後半戦を見据える50代にとって、コーチングは自身のキャリアを見直す最適なツールとなり得るものです。長年培ってきた豊富な経験にコーチングを掛け合わせることで、それは「個人の知識」から「他者への支援」へと進化していく性質のものです。
会社という枠囲みを超えて、生涯現役として誰かのために貢献し続ける準備を今ここから始めてみませんか?
銀座コーチングスクール(GCS)丸の内校・名古屋校で、お会いできることを楽しみにしています。
答えを急ぐ現代のビジネスパーソンに、戦略的に思考の「余白」をつくり出す。これこそが対話によるコーチングの醍醐味と言えるでしょう。
情報の波を留め、マインドフルに自分の内面に向き合う時間は、クライアントに表面的な答えを超えた納得感をもたらしてくれます。
人間だからこそ、プロコーチだからこそできる「本物の対話」が、クライアントの孤独を和らげ、次なる変容へと導いてくれるのです。
コーチングオフィス エン代表 大石 典史