投稿日:2026年03月13日 BLOG

私と関わりのある方の中にはご存知の方も多いと思いますが、私は神社を巡ることが好きです。15年ほど続いている趣味であり、正確に数えていないものの、おそらく年間のべ50社ほど訪れており、手を合わせた社の数でいうと軽く100社は超えていると思います。
FacebookなどのSNSにもしばしば投稿しているので、ご覧になった方も多いかもしれませんね。
私が神社巡りをする理由は、表面的には、神社に訪れることで心身ともにリラックスできるマインドフルネス効果があるからとか、お参りすることで運を引き寄せるというプラシーボ効果があるから、と説明できるかもしれません。
ただ、ここ数年、「果たしてそんな思いだけでお参りしていいのか?」と自問自答することが幾度とあり、次第に「神社を巡る理由を新たに見つけたい」という衝動に駆られ、あらためて考察してみることにしました。
考察の前に、まず、私がコーチとして大切にしていることを述べておきたいと思います。
それは、過去のBLOGにもしばしば登場する言葉ですが、コーチとしての「あり方」というものです。「あり方」とは「プレゼンス」という言葉にも置き換えられますが、要するに「(クライアントに与える)存在感であり、影響力である」と言うことができます。
コーチの私が神社巡りをする理由が、実はここにあるような気がしています。
つまり、神社という場所が持つ独特の「存在感」と、私がコーチとして大切にしている「あり方」に深い共通点があるのではないか、ということです。
具体的に言いますと、神社は何かを無理に変えようとする場所ではなく、ただそこに在るだけで、訪れる人が「自らを整え、自らを見つめ直す」場所であると言えます。それは、クライアントがコーチの前では「自分に向き合い、自ら答えを出す」行為に大変近いとも言えるのではないでしょうか。言い換えれば、クライアントにとってコーチはそのような存在であることが望まれる、ということです。
そう言えば、神社の本殿(または拝殿)には、たいてい「鏡」がありますよね。
これは通説には、「鏡は参拝者自らを写し出す象徴である」と言われています。
コーチングにおいても、「コーチはクライアントの鏡である」と言われるように、クライアントが自分に向き合い、自ら答えを探求できるようなコーチの「あり方」が求められるものです。
このように考えますと、やはり神社という場所が持つ独特の「存在感」と、コーチとしての「あり方」に親和性を感じないわけにはいかず、それはつまり、私が神社巡りをする理由に繋がるような気がしているのです。
コーチとしての実力を高めていくためには、知識やスキルを習得し、実践を通じて経験値を増やしていくこともたしかに大切ですが、一方で、神社のような自分に向き合える場所に自ら足を運び、コーチとしての「あり方」を考える時間も必要なのではないかと、ふと考えることがあります。
そんなわけで、今日も私は神社を訪れたいと思います。
答えを急ぐ現代のビジネスパーソンに、戦略的に思考の「余白」をつくり出す。これこそが対話によるコーチングの醍醐味と言えるでしょう。
情報の波を留め、マインドフルに自分の内面に向き合う時間は、クライアントに表面的な答えを超えた納得感をもたらしてくれます。
人間だからこそ、プロコーチだからこそできる「本物の対話」が、クライアントの孤独を和らげ、次なる変容へと導いてくれるのです。
コーチングオフィス エン代表 大石 典史