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「之を往く所無きに投ずれば、死すとも且つ逃げず」

投稿日:2019年03月08日 コラム

こんにちは。
コーチングオフィス エンの大石です。
いつもありがとうございます。

3月に入り、日増しに暖かくなり、春の訪れを感じさせますね。
これから新年度を迎えるにあたり、何か新しいことを始ようと思う方も多いはず。
そんな方には、ぜひコーチングを活用して、行動促進を図ることをお勧めします。

今日は、この「行動促進を図ること」に関連して、
『孫子』「九地篇」の中にある下記の一節をご紹介したいと思います。



「之を往く所無きに投ずれば、死すとも且つ逃げず。」

将兵を帰郷することも逃亡することもできない死地に投ぜよ。
逃亡しても死、戦っても死、という絶対絶命の状態に投ずれば、
兵卒は死を目前にしても逃げない。



上記の一節はやや極端であるとしても、クライアントの行動促進のために、
コーチは時に(クライアントを)追い込むことがあります。
例えば、下記のような言い方でクライアントに接するのです。

「(行動した)結果を聞かせてください。」
「(計画した事柄を)いつやりますか?」

ここでのポイントは、コーチとクライアントとの間に、
強い信頼関係があることが求められる、ということです。
それがなければ、おそらく反発や不信感を招くだけで、
決してクライアントが行動を起こすことはないでしょう。

実は、そのことを裏付けるような一節が、同じ「九地篇」の中にあります。



「謹み養いて労することなかれ。」

将兵の補給面に配慮し、つまらない雑用で将兵を疲労させてはならない。



つまり、将軍が将兵のためにさまざまな配慮をしているからこそ、
両者の間に信頼関係が生まれる、ということが言えそうですね。

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今、なぜ、コーチングなのか?

現代人の多くは、必要な“モノ”は一通り持っています。

このことから、人々の欲求は、次第に“モノ”から“コト”へと移行しつつあり、それに連動するかのように、人々の価値観は、“結果”から“プロセス”へと移行し始めています。

現代においてコーチングが支持されるのは、私たちコーチが、「クライアントとパートナー関係を築くことにより、クライアントの目標達成までのプロセスを管理できる専門家」だからと言えるのではないでしょうか。

コーチングオフィス エン代表 大石 典史

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