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「朝の気は鋭、昼の気は惰、暮れの気は帰」

投稿日:2018年07月27日 コラム

こんにちは。
コーチングオフィス エンの大石です。
いつもありがとうございます。

今日は7月最後の週末。暑さも一入(ひとしお)ですね。

ところで、皆さんは何処でお仕事をされていますか?

多くの方はクーラーの効いた室内でしょうか。
中には、外で働く方もいらっしゃることでしょう。
この時期、特にご注意くださいね。

私の場合、自宅オフィスで仕事をする場合は、
夏であっても、極力クーラーを使わないようにしています。
(もちろん、窓を開け、扇風機を使用していますけどね。)
理由は、健康と経費節減のためです(笑)。

では、皆さんは、何時、仕事をされていますか?

会社員の多くは、日中(9~18時頃)とお答えになるでしょう。
シフト勤務等で夜間と言われる方もいらっしゃるかもしれませんね。

私の場合、講座・セミナーやセッションは、昼・夜間に行うことが多いですが、
企画やルーティン等の事務仕事は、事情が許す限り、朝に行っています。
もっとも、私の言う朝は「6~12時」と長いですが(笑)。
理由は、経験上、そのほうが頭が冴えているからに他なりません。

これを裏付けるような一節が、『孫子』の中にあるのことをご存知でしょうか。
以下、『孫子』「軍争篇」(岩波文庫 金谷 治 訳注)から紐解きたいと思います。



「是の故に朝の気は鋭(えい)、昼の気は惰(だ)、暮れの気は帰(き)。
故に善く兵を用うる者は、其の鋭気を避けてその惰帰を撃つ。」

(そこで)朝がたの気力は鋭く、昼ごろの気力は衰え、暮れ方の気力は
尽きてしまうものであるから、戦争の上手な人は、相手の鋭い気を避けて、
その衰えてしぼんだところを撃つ。



『孫子』では、「相手に何かを仕掛ける時は昼・夜が適している」ということになりますが、
自分自身に置き換えると「何かを行う時は朝が適している」ということになりますね。

あらためて『孫子』を振り返ってみると、これはそのまま、現代社会の上司-部下、
あるいは、営業-クライアントとの関係性にも適用できそうです。

例えば、上司-部下の関係性で言うならば、
何かお伺いを立てようとする時などが有効かもしれません。

つまり、上司を自分の意向通りにさせようと思ったら、
上司の気力が充実している朝よりも、ぼんやりしがちな昼か、
疲れている夜の方が効果的である、ということですね(笑)。

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今、なぜ、コーチングなのか?

現代人の多くは、必要な“モノ”は一通り持っています。

このことから、人々の欲求は、次第に“モノ”から“コト”へと移行しつつあり、それに連動するかのように、人々の価値観は、“結果”から“プロセス”へと移行し始めています。

現代においてコーチングが支持されるのは、私たちコーチが、「クライアントとパートナー関係を築くことにより、クライアントの目標達成までのプロセスを管理できる専門家」だからと言えるのではないでしょうか。

コーチングオフィス エン代表 大石 典史

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