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「何か困ったことはない?」

投稿日:2016年09月30日 コラム

こんにちは。コーチングオフィス エンの大石です。
いつもありがとうございます。

早いもので、9月末日となりました。
今年の9月も例年に違わず、大雨や台風の多い月となりましたね。
幸い、私の住んでいるところでは大きな影響は出ませんでしたが、被害にあった地域の方々には心よりお見舞い申し上げます。

さて、9月末日というと、日本の企業では前半期が終了するところも多いかと思います。
前半期を終え、これから始まる後半期に向けて、企業のリーダー達はメンバーにどんな言葉掛けをしていくのでしょうか?

リーダーのメンバーに対する言葉掛けとして、いつも私が思い出す言葉があります。

「何か困ったことはない?」

これは、私の好きな著者である、元スターバックスコーヒージャパン CEOだった岩田松雄氏の『「ついていきたい」と思われるリーダーになる51の考え方』(サンマーク出版)の中に書かれている言葉でもあります。

これは、コーチングの観点からみると、リーダーの言葉掛け(質問)としては、とても効果的なものだと感じています。

理由としては2つあります。

ひとつは、決して上から目線ではなく、メンバーに寄り添った問い掛け方になっていること。
これにより、メンバーは安心感を持つことができます。

そしてもうひとつは、オープンクエスチョンになっていること。
オープンクエスチョンとは、端的に言えば、「Yes/Noでは答えられない質問」「答えに制約のない質問」ということです。

リーダーがオープンクエスチョンを使うことで、メンバーは自由に答えることができ、結果として、リーダーは彼らの抱える課題を早期に発見でき、指示やアドバイス等、適切な対応ができるようになるのです。

先日のことですが、私は、とある組織において、僭越ながらリーダーシップを発揮する機会がありましたので、メンバーに対してこの質問を使ってみました。

すると、効果抜群!
メンバーは、堰を切ったように話をしてくれました。
結果として、そこで抽出された課題は、早期に解決する方向に向かっています。

「何か困ったことはない?」

リーダーにとっては「魔法の質問」になるのかもしれませんね。

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今、なぜ、コーチングなのか?

現代人の多くは、必要な“モノ”は一通り持っています。

このことから、人々の欲求は、次第に“モノ”から“コト”へと移行しつつあり、それに連動するかのように、人々の価値観は、“結果”から“プロセス”へと移行し始めています。

現代においてコーチングが支持されるのは、私たちコーチが、「クライアントとパートナー関係を築くことにより、クライアントの目標達成までのプロセスを管理できる専門家」だからと言えるのではないでしょうか。

コーチングオフィス エン代表 大石 典史

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